阪神戦3観戦連続サヨナラ勝ち

金曜日仕事の都合上、どうしても名古屋出張になったので日曜日甲子園に行って来ました。今日はその報告をさせて頂きます。
ちなみに今日は選手達を呼び捨てで記入しています。その方が書きやすかったのです。

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土曜日の勝利で1勝1敗のタイに持ち込んでいたので期待しての聖地参りとなった。昼間は地域活動の高校生の集会に顔を出し、夏のイベントの打ち合わせなどに参加する。
時間が来たために16:30に阪神梅田へ到着するように移動開始。当然勝つという気持ちでどんな勝ち方をするかシュミレーションをしながらの移動。いつものように阪神梅田駅でミックスジュースを飲み「いざ聖地甲子園へ!」

席はレフト下段指定28段目。眼下には讀賣軍団のオレンジの衣装をまとった人々が固まっていた。早速寒イボが全身から出てくる。
「絶対に負けられへん!!」

今年、4月の3連戦では敗北の苦渋をなめさせられた。私自身讀賣戦を観戦して敗北したのはもう覚えていないくらい前の事だった。正直かなりのショックだった。
いつものように【47 ITOH】と書かれたナンバージャージを着ての観戦。後ろの客から「イトウって誰?」と言う声が小さく聞こえてきたが、わざわざ説明などはしない。

さて、試合展開は1日過ぎているのでいきなりヤマ場から振り返る事に。まずは各回で凡退を続けた矢野。
「あなたが一本打っていればここまで接戦にはならなかったんよ。」と先に苦言。でもいつも打ってくれるから攻めはしない。

場面はいきなり、9回表に2死1塁という終盤から。
打者は今日唯一の本塁打を打っている元FDH背番号9

「この場面で本塁打を打たれるのは宝くじと一緒やで。でも一等賞多いからな。この打順。」
回が始まるときに私が友人に漏らした言葉である。ここで一撃を浴びれば前後賞のオマケ付。ジェフの渾身の投球で三振試合終了の筈が、結局フルカウントまでもつれ込む。
「でも大丈夫、大丈夫、ジェフが雄叫び上げてくれるから」
半ば自分の心に言い聞かせるように口ずみながらの観戦。

しかし、勝負の女神様は我々に試練を与える。打った瞬間打球は空高く飛んで、無情にもスタンドに吸い込まれた。

2-3で逆転を許す。

信じられない。あと一球から逆転を許した事は、何度かあるが真っ先に甲子園でブラッグス本塁打を打たれた事が脳裏を駆け巡った。その時は負けた。
5万人近くの溜息の中、淡々と試合が進行されていく。
その時、私が即座の考えたのは次の打順の事。
「9番サード沖原」

代打か?代打なら誰や?ジョージか?いや一発より、四球やシングルがほしい場面。ジョージはもっといい場面があるだろう・・・。私なら沖原をそのまま打席に送り込むだろう。等と色々考えながら観戦。ジェフが抑えてチェンジ。

讀賣相手に一点差負けなどあり得ない。絶対に流れは阪神に来るはず。讀賣相手の接戦は強いからという気持ちが心の支えとも言えた。

9回裏の始まりにしか流れない場内ミュージック「Go Go Tigers!」を聞き終えてウグイス嬢にコールされたのはジョージアリアス」だった。
岡田監督、空中戦には空中戦で対抗する事を選択。我が采配との違いが出る。別に良い。塁にさえ出てくれれば。。。

結果、ジョージは綺麗な右方向へのシングルで出塁。これでシコースキーが動揺を与えれたと思った所に赤星。この場面は是が非でも進塁打でつないでほしい。頼むからゲッツーだけはという思いも虚しく三振。
続く打者は藤本。この場面は次打者の選手会長にせめてスコアリングポジションで打撃させてほしいという気持ちが大きかった。結局三ゴロを打つ間に代走F-1セブンの一員だった平下が二塁へ。大事にしたい同点のランナー。

むかえる打者は恐らく一番期待できる打者で、この人が打たなかったら諦めることが出来る今岡選手会長。甲子園の虎党の願いを全て一身に受けて打席へ向う。ツーナッシングに追い込まれながらも執念のライトオーバータイムリで3-3の同点に!!!

続く打者は鉄人金本。ヘタレの讀賣は敬遠を選択。(まぁ野球のセオリーだったら当然)

そこで打者は昨年の選手会長で勝負強かったイメージのある桧山。(今年の得点圏打率はきかないで・・・)
シコースキーの投げた投球を捕らえたかのように見えたが、ボールはレフトを守っていた狼主のグラブに。(讀賣も延長を考慮した守備にしていた。普通守備固めなら狼主を引っ込めるだろうに。これが後ほどかなりポイントになるとはこの時知るよしも無いだろう)

恐れ入りますが、その1があるので先にそちらをお読み下さい。

延長戦
ジェフ続投か?安藤投入か?スタンド指揮官たちはそれぞれの考えを色々口にしていた。私は、ジェフを続投させず安藤を投入と考える。そこで「冒険者たち」が聖地に流れる。
「安藤投入や」
この場面は岡田監督との采配が一致した。

安藤がリズムを作ってくれる、流れを作ってくれる筈。そういう願望を持ちながらの投球練習を見つめた。
「大丈夫、抑えるよ」

代打は曲者打者のFDHのドラフト指名を断りハワイへ野球留学した選手だった。
まぁ抑えてくれると信じていたら、打球がレフトポール際にフラフラっと飛んできた。私の周りはファールやと半ば願望を込めた声を出す。だが、ボールは切れない。
「アカン、入ったわ」
思わず私が声を漏らした時にまもなくスタンド入りする時であった。これが一番やられたら困る出会い頭。再び勝利の女神は虎戦士達に試練を与えるのか・・・。流石に凹んだ。落胆してはいけないが、まともに野球は見れていなかった。安藤が連続安打を浴び、気がつけば四球も絡んで満塁で打者は元FDH背番号9
「ここを抑えればまだ流れが来る!!」
信じるしかなかった。ここを打たれれば大量失点は免れることは出来ない。だが、抑えればまだ1点差の接戦。競れば阪神が勝つと信じる私は、念じるしかなかった。結果、久慈が無難に捌きピンチを切り抜けた。

絶対負けるわけにはいかない

その思いが一層強くなってきた。後は打撃陣の奮起に期待するしかない。しかもマウンドには火付け役ではセリーグで優秀なストッパーの河原が上がった。今夜も河原劇場が開演する事を期待して関本の打席を見続けた。

結果粘りながらも関本四球を選ぶ。「ナイスセキ!!」
続くベテラン久慈はきっちり送りバントで一死二塁。ここで、再三再四チャンスで凡退していた矢野が打席へ。しかしながら捕邪飛に倒れる。ランナー進めず。あと1人。
ここで途中代走から出場している平下が打席へ。
「つなぐ事を考えてほしい」
この思いを念じながら打席を見続けた。平下が打った打球は微妙な位置へ転がる。
結果ショート内野安打!!!!

今日1安打の赤星が打席に入る。15日にサヨナラヒットを打ったばかりで、こういう場面では期待が出来そうだ。
だがまずは、三塁ランナーから迎え入れる事を考えてボール球を振らないように気をつけてもらいたい。そんな思いで見つめ、そして念じていた。
そんなサヨナラ好きの赤星が、カウントは0-1から河原の速球に俊敏に反応。打球は左中間へ伸びていく。恐らく球場全ての虎党の願いは一つ。
「落ちろ!!!!」
まさに祈りの絶叫である。だが、中堅手鈴木も守備範囲が広い。亀山ばりのダイビングキャッチを試みる。

そして、結果は「落ちた!!!!」
割れんばかりの地響き。まずは関本ホームイン。この時点では、レフトがバックアップしてるかと思っていたが、狼主が鈴木の真後ろに居た為、ボールは転々と後方に・・・。
塁上に目をやると平下が二塁を回って三塁手前へ。
「はよ走れーーー!!!」

狼主が力無く二岡にボールを返球し、その後は大変な状況になったわけです。
「よっしゃーーー!!!」(佐々木恭介風 決して大塚風ではない)

まわりの虎党達と喜びを分かち合うハイタッチに抱擁。良くやった赤星。よくぞつないだ平下。ここまで寒イボがたつ感動した試合は久しぶりである。ありがとう赤星!!!

結果、対讀賣戦4カード連続の勝ち越しで9勝3敗。
本当にありがとう。ありがとう。ありがとう。

その後は、六甲おろしを歌いきり喜びを噛み締める。しかし、本当に勝てて良かった。本当に良かったよ。今日の試合は後に語り草になる試合かもしれない。いい流れを作れた。

讀賣にサヨナラ勝ち。こんな素晴らしい日曜日をもらえた事に感謝したい。
ありがとう。そして、次回もよろしく。

今季阪神観戦成績:6勝3敗 

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という訳でまだあの試合の興奮が抜けきっていません。なんと印象に残る試合だった事でしょう。本当にいい試合だったよ。ありがとう。
狼主が冷静な判断で守備をしていたら少しややこしかったのではと感じております。ただ、来日当初は走攻守3拍子揃った外国人選手だった狼主の姿は今は昔。守備力はかなりへぼになっています。狼主に助けられたサヨナラ勝ち。感謝しておりますぞ。狼主!!

ちなみにこれで阪神戦は3連続サヨナラ勝利。
5月8日  金本サヨナラ本塁打
5月15日 延長12回雨天の中の死闘 赤星サヨナラヒット
5月23日 讀賣粉砕の赤星サヨナラ逆転三塁打 
やっぱり、サヨナラ勝ちのエクスタシーは病み付きになります。

 -以上-