2010 M-1 準決勝両国(12/12)観戦記(観戦編)

昨日行ってきたM-1GP2010の予選最終日でもある準決勝の観戦報告。場所は両国国技館です。人生二度目の訪問ですが、何年ぶりだろうか?前回は普通に相撲を見に行ったんだけどね。9年前かな?駅を降りたら普段の両国とは客層が明らかに違う若いお笑いファンだらけで少々笑ってしまいましたね。

さて今日のMCははりけ〜んずのご両人。もう彼らも10年間MCをしてくれているんですね。ある意味歴史ですよ。
では、各コンビのレビューを書きます。当然のごとく素人の癖に寸評をつけています。
もしご本人や関係者の方が見られて気を害されるかもしれませんので、予めご了承願います。
あんまり気にせず読み流してくださいね。あと固有名詞に敬称は省いてます。
私の10点満点評価もあわせてご覧いただければ幸いです。

・ナイツ (マセキ芸能社) 時事ネタ 8.0点 合格
今年の時事ネタ漫才でした。基本的にいい間違い形のネタ中心です。両国国技館相撲協会ネタというマッチが非常によかったですね。後半からは前半の時事ネタからの振り返りながらのかぶせで上手な漫才をしていました。

・アーリアン (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) 格闘ゲーム 7.0点
3回戦と準々決勝と同じネタですね。正直、2番目という順番じゃなかったらまた違ったのかなって思ったり。でも両国国技館でもファミリーファイターのコントは受け入れられていましたね。こういう部分はネタバレしていない客層が多いので有利なんだなと実感しました。ネタについては準々決勝とほぼほぼ一緒のおかんvs長男で日常にありがちな言葉を使った必殺技をだしのバトルですね。

・ハライチ (ワタナベエンターテインメント) なりたかったもの 8.0点 合格
いつものようにボケに対して乗っかる漫才。2年前にメルパルクで見た瞬間から好きになった漫才ですね。今回は刑事になりたかったみたいでいるものようにちょっとしたボケから大幅なボケまで乗りツッコミしていました。笹かまのセールは笑いましたね。いやはや納得ですね。

・千鳥 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) 歴史の伝令 7.5点
江戸時代などで情報を伝える伝令をやってみたというネタ。殿の命令を聞いてすぐに走り出さないと駄目なのになかなか走り出さない又八。数年前の幕末ごっこにちょっと似た感じの千鳥らしいネタでした。

・ピース (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 言葉の発音 7.5点 合格
言葉の発音をアレンジしたネタでした。ストローなら吸いながら発音で吸うトローって感じでネタを展開していました。漫才の内容としてもちゃんとしていてきっちり最初のボケがフリになっていたりもしていましたね。会場でもすごい人気があるなと感じた次第です。

チーモンチョーチュウ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 刑事ドラマ 7.5点
ラストイヤーにかける思いが緊張を呼んだのか白井さんがちょっとネタに詰まっていましたね。ネタは銃を構えた刑事が「動くな!」と言ってるのに犯人が動きまくりその動作を菊池さんがするって感じで見ていて面白かったけどちょっとバタバタってしていた感じは否めないです。

スリムクラブ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 勘違いがひどい人8.0点 合格
勘違いがひどい人が来たときどうする?って感じのネタでした。この世で一番強いのは放射能というフレーズを聞いた瞬間に大爆笑してしまいました。その後も独特の真栄田さんの言い回しにひきつけられてしまい爆笑爆笑で会場を爆発させた気がします。

パンクブーブー (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 物騒 8.0点
前年度チャンピョンの準決勝。去年までの小気味いい漫才から少し変えてきているという印象を持ってしまうような漫才でした。でもやっぱり上手な漫才ですね。ネタ自体はコンビニで犯罪に巻き込まれてしまう感じの漫才で話がうまくかみ合っていませんでしたね。しかし2年連続チャンピョンの敗退ですね。

笑い飯 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) サンタウロス 8.5点 合格
準々決勝と同じサンタウロスのネタでした。国技館全体が一番揺れていたような気がします。ケモノ部分をウロス部分っていうのが思っているほど爆笑がなかって心配しましたが、その後いい感じで持ち返してきましたね。西田さんがサントナカイって言っちゃったのが大丈夫かなって心配でしたが、文句なしの合格ですね。

マヂカルラブリー (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 願い事 7.5点
7つのボールを捜して竜に願い事を叶えてもらいたいという感じのネタ。自動車に乗って探しに行ってましたね。独特の世界観でボールを捜して爆笑しました。竜に願い事をお願いするときもボケ連発で楽しかったです。

笑撃戦隊 (ワタナベエンターテインメント) キャバ嬢になる 7.25点
漫才師を辞めてキャバ嬢になりたいという感じのネタでした。No.1になるためにティアラを30個も買ったんだって!その前に性転換だろっていうツッコミがあると思うんですけどね。3回戦で初めて見たけど東京にはまだまだ面白い芸人がいるんだなと感心させられました。

・我が家 (ワタナベエンターテインメント) 2人で漫才 8.0点
矢田部さんの入籍ボケが不発のツカミ。会場がリアルに感じた空気感になりましたね。その後杉山さんのツッコミが厳しいので二人で漫才をすると言い出して矢田部さんのボケに坪倉さんが的外れなツッコミをするという感じの漫才になっていました。何度か見たことあるネタでしたが、面白かったです。

プリマ旦那 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) もしもハゲたら 7.75点
3回戦と準々決勝お同じネタでしたが、まぁ会場では結構受けていたと思いますよ。23歳の春にはハゲるという迷信を信じて死んでしまう気持ちになっていましたね。ビデオレターの部分などは何度見ても面白かったです。このネタで関西の賞レースとかでたらグランプリとれそうな気がします。

ジャルジャル (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) コンビニ 8.0点 合格
準々決勝と同じネタで、コンビニコント風の漫才。はじめは後藤さんがちょっとタイミングの悪いツッコミをしている感じのネタで???って感じさせられるけどその後の展開からツッコミもボケになり、ボケもツッコミになっているジャルジャルワールドへ引き込まれて行きました。漫才というと漫才だけど決勝ではどういう評価になるんでしょうね。

・磁石 (ホリプロコム) 好きな人 7.5点
ジョナサンの店員を好きになってしまったというネタ。ジョナサンで働いている女の子を好きになったけどなかなかうまく女子の興味を引くことができない永沢さん。あの手この手で作戦を考えるも妄想がひどく暴走気味でしたね(笑)個人的に相撲ボード(番付)っていうのがクリーンヒットでした。

囲碁将棋 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 眠れない 8.0点
08年の準決勝でした眠れない事で悩んでいるネタ。隣の部屋にすんでいる女子高生の声が壁越しに聞こえてきて色々想像してわくわくさせられるというネタですが、エロティックな描写がより進化していましたね。テレビ的にはゴールデンタイムはちょっとNGじゃないのかなって思わせましたが、めちゃめちゃうけていましたね。個人的にはこのネタをM-1決勝でしたらチンポジクラスの伝説になったと思います。

タイムマシーン3号 (アップフロントエージェンシー) 小学生 8.0点
as soon asのツカミはアドリブなのか、順番の奇跡なのかわかりませんが大爆笑になっていましたね。その後はパンvs米食の言い争いできりたんぽのことをライススティックといっていたのが面白かったですね。まぁ個人的には会場を見方にしたいい漫才をしていたと思います。

POISON GIRL BAND (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 英語 7.75点
ツカミで松井秀喜というときにマイクが外れるというトラブルに見舞われましたが、動揺せずに漫才するのはさすがだなと感心させられました。英語で123456とカウントアップするけどなかなか、ONE TWO と英語で言えずあらぬ方向へ右往左往してました。舌噛み切るようなボケもあり楽しかったです。

ウーマンラッシュアワー (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) バイトリーダー 7.75点
大会委員長おすすめのコンビ登場ですね。ネタは去年の準決勝でも披露したバイトリーダーのネタ。基本的にボケの内容は去年と同じなんですよね。あとは落ち着いて聞き取りやすいけど早口なスピードでボケ続ける村本さんが舞台にいてました。同じネタでも今年のほうが面白かったです。交通費のボケはいつでも大爆笑ですね。

モンスターエンジン (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) 言いたい事 8.0点
3回戦と準々決勝と同じネタでした。基本的に西森さんが世の中に対しての溜まっている鬱憤や言いたいことをマイペースに言い続けるネタですね。個人的に大好きなスタイルのネタなんだけどね。いやはや、こだまひびきのネタを髣髴させる完成度の高さでしたね。面白い!

カナリア (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 輪唱 7.5点 合格
静かな湖畔を輪唱したいけど、安達くんがオリジナルすぎる歌詞を歌いボンちゃんが輪唱できないって感じのネタでした。歌詞をオリジナルにするっていう感じのボケに戸惑うっていうネタは結構カナリアとしてみていたので個人的にはカナリアらしいけど新鮮味はないなって思いました。ただ、そういう気持ちで見ていても輪唱という設定がいい意味で作用していつもとは違う感じで笑えた気がしています。

東京ダイナマイト (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) TVが壊れた 7.75点
ちょい悪キューピーのツカミは面白いですね。テレビが壊れたのでクレームをお客様センターへ電話するって感じのネタでしたが、いつものように松田さんがまともに答えずちょっとづつギレ気味につっこむ次郎さんでしたね。後半はクレーマー詐欺ネタで会場を笑わせていました。

・ゆったり感 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 頭文字で説明 7.75点
東京の3回戦で見たネタでしたが、言葉の説明を頭文字からアイウエオ作文にして説明するって感じのネタでした。
プロポーズもアイウエオ作文で表現していましたね。50音全て使うという発想は他の芸人さんもよくしていたネタだったので、前半の頭文字アイウエオ作文を前面に出してくれたら良かったなと感じました。

銀シャリ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) ABCの歌 8.0点 合格
本日のオオトリ。準々決勝で見たキラキラ星の替え歌でABCの歌をちゃんと歌えない鰻さん。
いつものように脱線しながら楽しい気持ちになれる漫才です国技館も一体感に包まれていました。ツッコミの橋本さんの言葉遣いも冴えていたのが良かったです。何度見てもYMCAがめちゃめちゃよかったです。

というわけで24組の漫才を見ました。
4組毎にMCタイムが入るので本当にゆっくり見れた感じです。そしてこのあと結果発表があるという10年目ではじめての試み。明日、大阪で仕事あるけどちゃんと結果聞かないともったいないですよね。16時頃まで小休止をはさみ、藤井さんが司会でM-1ファイナリストのトーク祭り。これもある意味贅沢なトークですよ。このトークコーナー込みで2500円は安いです(升席4人で1万円っていう意味ね)。まぁそんな感じで結果発表までを楽しみながら待ちました。

結果発表は、順次藤井さんが選んだ合格者をランダムで発表する形式で合格者がリアルタイムで喜ぶ様子を見ることができました。ある意味人生の分岐点を見学できたって感じですね。いやはや、いいもの見せてもらいましたよ。まぁ5組が予想からあたりちょっと満足。しかしまた前年王者が大井競馬場へ行くんだね・・・。
まぁそんな感じで両国国技館を後にしたわけです。楽しい一日でした。
その後は、ちょっと疲れがたまっていたので、そのまま寄り道せずに東京駅から大阪へ新幹線。
三島駅での人身事故の影響でダイヤが乱れていましたが、50分遅れで大阪に帰ってこれました。クタクタになりながら眠りについたのは他でもありません。

しかしM-1今年で終わるって言う噂は本当だったんだね。
昨日の帰りの新幹線でこのNEWSは知っていたのですが、まぁ特段驚きもしなかったですね。
10年という区切りもあるし、前々から噂もされていたことですから。
でもちょっと年末の風物詩に定着していたから残念ですけどね。個人的にはもう気軽に「やれ準決勝だ!」といって大阪からわざわざ東京に行く時間が限られてきだしていたのである意味ちょうどよかったのかも。でも本当に昨日の両国国技館は無理して行って良かったです。これでやり残したことは個人的にはないですね。

12月26日のM-1グランプリ決勝はどんな伝説が生まれるのか今から楽しみにしております。

-以上-