R-1ぐらんぷり2008 準決勝大阪(2/11)

今日はR-1ぐらんぷりの準決勝をなんばグランド花月にて観戦です。今日は別に雪も降ってないし、家から30分もかからない場所にあるので9日のような不安は全くなし。それでも万が一に備えて17時には難波界隈でうろうろしはじめておきました。
さてさて、今回も満員御礼の立ち見だらけの会場に入れた人としての責任として簡単にレビューをしたいと思います。

さてMCはまるむし商店のお二人です。開演時刻が30分押してしまったために会場を温める事よりもイベントを早く回す事に集中してましたね。そもそも20時開始っていうのがおかしいねん!
では、各ピン芸人のレビューを書きます。合計30人の面白芸人が出場されました。あと、素人の癖に寸評をつけています。もしご本人や関係者の方が見られて気を害されるかもしれませんので、予めご了承願います。あんまり気にせず読み流してくださいね。あと固有名詞に敬称は省いてます。
(私の10点満点評価もご覧下さい。)

・プラスマイナスかねみっちゃん(吉本興業 大阪) モノマネ 6.5点
終始モノマネネタ。オールザッツを見ていたら大体思いだせるような展開で、こだまひびきのこだま師匠、阪神巨人の巨人師匠、桂小枝麒麟田村という4名でUNOをしている設定モノマネ。
本当に特徴をつかんでいて上手やと思います。ただ、麒麟田村の役をする時は師匠連中に対しては敬語使うとかしたらリアル感が出るのになぁって思います。あぁコナンの毛利さんもしていたね。

アイヒマンスタンダード(松竹芸能) 韓国あるある5.5点
韓国人の風貌のペーさんという方が、韓国語あるあるをしながら携帯電話を使って客いじりしたり、ネタの駄目だししたりする漢字。
チャンジャ→トッポギのながれは好きでしたけどね。まぁ少しわかりにくかったかも知れませんね。

ガリガリガリクソン(吉本興業 大阪) NEETネタ 6.5点
ネタは基本的にニート系のネタ。ネット界では神やねんぞ!っていう言葉はいいもんですね。ただ、はじめて見た時の衝撃が凄過ぎたのでもっといい意味で期待を裏切ってくれる進化をしてほしいなぁって印象。
あまりリアルなニートの事が私もわからないのでこういうネタ以上はもしかしたら笑えないのかもしれませんね。そういう意味では、ニートと母親のやり取りの描写は今に時点で十分すぎるかもしれませんね。

ウーマンリブ山本(アマチュア) 女性の立場向上を求める女性 6点
田嶋陽子みたいな感じのフェミニスト的な設定の女性が男子が優遇されている社会に対してメスを入れるネタ。歌にしても男性向けのネタが多すぎるというフェミニストの叫び。
まぁ鬱陶しいキャラかどうかというと鬱陶しいキャラである事は確かです。

・R藤本(吉本興業 大阪) べジータ漫談 6点
ドラゴンボールべジータのコスプレで登場。名前と戦闘能力だけでも覚えて行ってくださいっていうくだりは面白いね。
あとは痴漢にあった時にどうやって撃退するか?という設定をドラゴンボールのワンシーンに例えて表現するんだけど、イマイチ会場がピンと来てなかったんかな?個人的には良かったです。

・オーマイガット出水トゥギャ樹(シャンプーハット・小出水)(吉本興業 大阪) デート 5.5点
うーん。正直厳しいなぁって印象。好きな事をしているっていうのは良くわかるんだけどコンビである程度売れている以上R-1にでるこういうクラスの人は勝負のネタやキャラクターを作り込んでくるんだと思うですが、ちょっとねぇ。
オーマイガットトゥギャキさんとトゥギャ子さんのデートネタでしたが、一本糞を漏らしてしまって大変な状況って感じみたいなんだよね。しかし、うんこは流石にねぇ。シュールさを求めたのは理解したいけど、ここは少し厳しい印象ですね。

・ジャンクション下林(吉本興業 大阪) ギャグの予備校 6.5点
代々林ゼミナールでセンター試験に新たに追加された教科のギャグについて講習するネタ。ただ単に持ちネタの一発ギャグをするだけではなく、こういうストーリー仕立てにしているのは少し工夫してますね。
先にギャグを声なしでジェスチェーして後から声を付けてもう一回演じる。この間が想像力をかきたてるように思います。
しかしまぁ「のど仏にボレー」は勢いあるギャグですなぁ。

お〜い!久馬(ザ・プラン9)(吉本興業 大阪) 遊夢病の人 7点
寝ている筈なのに色々話したり、行動したりする遊夢病の人の描写。その行動を大型スクリーンが言葉だけでつっこんでくれる様子で、なんか観劇を見ている錯覚を覚えますね。
少し他のピン芸人とは切り口の違うネタでR-1への挑戦。流石ですね。

小森園洋志(松竹芸能) 修学旅行 7点
映画村に修学旅行に行ったんだけど、記念撮影の侍の顔出しパネルでトラブル発生。先生の顔にパネルがはまり込んでしまってどうするの?っていう感じのネタ。
生徒にひっこ抜いてもらおうとするけどその間に色々ボケを連発してましたね。「教室」「パネル」「先生」の食物連鎖っていうフレーズが何でかわかれへんけど妙にしっくりきました。

リトルこいし(松竹芸能) こいし師匠ファーストフードの店員に 7点
ファーストフード店で働くこいし師匠。ぶつぶつよく口にしてそうなコメントをこいし師匠のモノマネしながら店員を演じてました。
ポテトの事をお芋さんあげた奴って言ってたのが覚えてますね。

・代打屋中川(ランディーズ・中川)(吉本興業 大阪) 3年B組に代打!7点
3年B組の坂本先生がお休みの為にやって来た春団治。いろんな授業しましたね。
国語では豚に真珠の同じ意味として「下柳にカミソリ」とか言ってましたね。
社会と英語でも野球にまつわる言葉を連発して個人的には満足しました。まぁ良くを言えばもっと踏み込んだ野球ネタがあればなおGoodなんですけどね。

宮戸洋行GAG少年楽団)(吉本興業 大阪) 日本のプロボウラー 7.5点
R-1ぐらんぷりは「ラウンドワングランプリ」という事で、プロボウラートレーディングカードを使ってのネタでしたね。正直細かすぎてわからんよね。
ボウリングサイボーグの酒井さんは当然キラキラカードがあったりするわけで、面白いね(笑)
まぁいろいろなプロボウラーの紹介をしているだけでもちゃんとネタの構成ができている。これはニッチなネタでツボにはまれば爆発力がすごいと思います。

ちゃいますねん八木(吉本興業 大阪) あるあるデモ行進7点
デモ行進で使うようなプラカードをもって、「反対」「鬱陶しい」などのキーワードを掲げてからその後ショートコントをするネタ。
結局、あるあるネタだから納得するフレーズが多く「プール入ったからお風呂入らんでええねん」などは当時を思い出してしまいました。あるあるは日常の描写のハイライトやからね。

・O・D・A(アマチュア) 日々の言いたい事7点
普通のおばさんだったころが懐かしい。M-1ファイナリストになっちゃったもんだから観客のハードルが高すぎます。正直、パウエル国務長官のくだりなんかだけで以前は大爆笑取れていたんだけど変ホ長調としてのキャラが認識されている以上は観客はもっと期待してしまうような印象です。
そういう意味では、中国産を選ぶときはある程度覚悟するけど、今回は想定外の出来事でしたというのはある意味ブラックジョークでしたね。まぁクイズヘキサゴン大喜利の番組であるというのもいい目線ですね。

中山功太(吉本興業 大阪) 対義語7.5点
オールザッツでしていたネタのたたみ掛け。例えば「冷やし中華始めました」の対義語は「ラーメンやめました」みたいな感じで連続技。
対義語だけの完成度も十分高いのですが、その言葉を説明するところがなんとも功太ワールドですね。いやはや面白かったですよ。

ツジカオルコ(吉本興業 大阪) 家庭教師7点
英語の授業をしたいツジカオルコ。いつものように「banana」を色っぽくそしてエロっぽく放送コードぎりぎりアウトの表現力で演じていました。
その後は家庭教師として生徒に迫りながら授業をする姿がまぁ勢いありますね。いやはや、愛すべきキャラクターにどんどん成長していますね。

・おかだ(アマチュア) コント:告白6.5点
少し挙動不審な感じの学生さんが、さち子さんに告白するネタ。ただドキドキしたらコーヒーを飲みたくなる様はネタのストーリーとは別枠で笑いを取っていたような気がします。
こういうストーリーと平行でもうひとつの楽しみ(今回ならコーヒー)を期待させるのは上手な間を作れているから面白いんだろうなぁと思う。
ちなみにカプチーノまみれになったさち子さんをないがしろにしすぎたという表現はよかったです。

森田まりこ(吉本興業 大阪 新喜劇) 宝の塚音楽学校入試7点
細かすぎて伝わらない物まねで一躍全国区になった「森田まりこ
25番森田まりこが入試を受ける様子のコント。歌を歌ったり、表現力のテストでは踊ったりとすごく音楽学校の入試ありそうな様子の再現でしたね。
ちなみに特技は「リアルゴリラのモノマネ」はありませんでした。残念。

小籔千豊(吉本興業 大阪) なんでやねんと思ったこと6.5点
日ごろ「なんでやねん!」って思っていた2つの話。
バイト時代にいた女性の中下さんとコンパで野球拳した時の力道山というネタ。まぁしゃべくりが達者やから面白いんでしょうけどね。まぁお忙しい方だからこういうネタもありといえばありですね。

鈴木つかさザ・プラン9)(吉本興業 大阪) RIKI7点
竹内力の弟が歌を歌いにやってきたというコント。ただ、コードつきのマイクが短くてマイクスタンドにさせなかったり、マイクがなくなったりするというネタで、RIKIが困ってしまう様子。
時折、竹内力のモノマネで間をつなぐ姿も絶妙でした。まぁマイクを引っ張ったりしている人が舞台袖にいてるからピンの芸という定義をギリギリ保っている感じでしょうかね?

代走みつくに(松竹芸能) なんのこっちゃねー6.5点
いつもの3292ワールドですね。特に理屈のない漫談。そして客へ押し売りするかのように「なんのこっちゃねー」っていうフレーズを繰り返して気がつけばなんか見ているこちら側が病みつきになっているような印象。
ただ、好き嫌いははっきりしてしまうでしょうね。

・岡本さん(赤井組)(アマチュア) 怒っているおっさんGP 6点
世界各国の怒っているおっさんを集めて誰が一番怒っているか競う大会。
いろんな国からその国の言葉っぽい言葉で怒りを表現。決勝戦はイタリア対北朝鮮。結果は、ネタを見た人だけのお楽しみということで。

・田崎祐一(藤崎マーケット)(吉本興業 大阪) なんでやねんと思うこと 7点
汗疹で死んだ友人の告別式で「なんでやねん」と嘆くネタ。今里線について嘆いた瞬間は、もっと受けてもいいのになぁって気になりましたけどね。
後半はお得意のモノマネで「避難訓練」「上甲監督」「落合の怪我」という鉄板でしたね。

松原タニシ(松竹芸能) ええねん〜2008年バージョン〜7点
ウルフルズのええねんの曲にあわせながら、紙をどんどんめくり「ええねん!」と叫び声を上げるネタ。
電影少女とか劉備玄徳のネタは、いい感じの盛り上がりでしたね。いやはや、依然見た「ええねん」よりもよかったですね。

・キムラ・ケブラーダ(バッファロー吾郎・木村)(吉本興業 大阪) ピーター漫談 6.5点
R-1は外国人のネタをすれば受けるんだろーっていうツカミがよかったですね。舞台袖にいるビフに対して「受けないけどどうしたらいいの?」って感じでネタをするのがよかったですね。
松崎しげるの歌と松本幸四郎バンテリンのくだりは爆笑しました。

・山口了(アマチュア) 番組QUOカードバトル7点
各番組のQUOカードを出し合ってその番組の特徴をつかみながら対戦する戦い。去年のスルッと関西カードのQUOカード版ですね。
とりあえず、ちょっと早口すぎた事とせっかくのカードの効果が聞きづらかったのがもったいないですね。
新婚さんいらっしゃいとアタック25の合わせ技はGoodでした。

・水口(ソラシド)(吉本興業 大阪) 成人式に出待ち5.5点
成人式でお笑いライブを見に行ったあと出待ちするというネタ。
テンションあがってモノマネしてしまうという設定でしたが、あんまりピンと着ませんでした。

ヤナギブソンザ・プラン9)(吉本興業 大阪) 先にツッコミする 7点
うめだ花月で一度見たことあるネタですが、先に映像でツッコミいれてあとからボケるというネタ。ジワジワくる新鮮感はありますが、個人的には複数回見ているのでその感覚の鮮度は落ちるんですよね。
あと、4分を完全にオーバーして5分くらい演じていたのがもったいないですね。

土肥ポン太(吉本興業 大阪) フリーマーケット 7.5点
フリーマーケットの商品でバトルオワライヤルと同じようにするネタ。
いろんな小道具使ってボケの連続。その中にストーリーがあるのがポンちゃんの特徴。
最後のサソリとの戦いはある意味感動しましたよ。

なだぎ武ザ・プラン9)(吉本興業 大阪) 文化祭出し物案 8点
文化祭の出し物を何にしようかという感じの会議をしている様子。
「KSK」=「今日中に早急に考えよ」という意味らしい。その後はクラスメートが考えてきたバンドの曲「食べ過ぎたらやめとけよ♪」というミュージックや歌舞伎と狂言をMIXした「ややこしやー、ややこしやー」という舞には場内は完全に一体感が出ましたよ。
今日一番の盛り上がり、これはもしかしたら二連覇あってもおかしくないで気だと感じたわけです。

というわけで、30人のピン芸人のネタを楽しみました。
正直印象的にはやっぱり東高西低ですね。ガツンときた芸人は東京に多かったです。
ちなみに私が選ぶならこんな感じです。

1位通過クラス
世界のナベアツ
なだぎ武
この二人は文句なし。

第2集団
鳥居みゆき
土肥ポン太
中山功太
バカリズム
鳥居みゆきはテレビ的にOKだと私は判断しました。
その他の実力者は説明イランよね。

当落ライン?
あべこうじ
芋洗坂係長
ヤナギブソン
・どくろ団

あべちゃんはしゃべくりという意味ではやっぱり実力あり。
芋洗坂係長は関テレがOKなら出してほしい。

あとは審査員の好みでしょうね。
さあどんな結果になることやら。明日のお昼の発表が楽しみです。

 -以上-