人的保障制度に感じる違和感

讀賣の工藤投手が横浜に門倉投手のFA保障選手として移籍する事が決まったみたいね。

 この人的保障ってルールはなかなかシビアなルールだなって思っていたんですよ。

 ホークスが小久保選手を獲得した代わりに吉武投手を持って行かれたのもなんかね…。

 なんかしっくりこないんだよね。

 なんでだろうって考えてみたら…。

 今まではFA移籍といえどもお金の保障で特別に人が動くケースは少なかったような気がするんですよね。
 人的保証でのFA選手の移籍は、以下の事例があるみたい。
 95年 讀賣 河野(FA)⇔中日 川邉(人的保障)
 01年 讀賣 前田(FA)⇔中日 平松(人的保障)
 01年 近鉄 加藤(FA)⇔オリックス ユウキ(人的保障)
 05年 讀賣 野口(FA)⇔中日 小田(人的保障)
 05年 讀賣 豊田(FA)⇔西武 江藤(人的保障)

 まぁ記憶に新しい移籍は、江藤選手と小田選手ですね。28人というプロテクトに入れる事が出来なかったのでしょうが、少しびっくりした記憶があります。まさか江藤と小田がってな具合に…。

 これがトレードだったら双方平等感があるからいいんだけどね。(一昔あった四番打者の無償トレードは別ですよ)

 片方(FA移籍選手)は自分で行きたい球団を選び、そして交渉する。片や人的保障選手は、28人の枠に入れなかったらいきなり他球団から指名されて移籍の交渉テーブルにつくって何か少し平等性を感じないの。野球選手ならば移籍とかはよくあることだから仕方ないんだけどね。このルールは何かFA選手のわがままで玉突き人事が起きていると勘違いされてもおかしくないかも。

 例えば、今回の工藤選手の移籍が少し話がこじれてたらどうだろうね。
 (今回の工藤投手は前向きに考えているとの話だからそんな事はないと思うが…)

 みんなでよってたかって「門倉が悪い!」とか「アゴクラのわがまま!」とかすぐ叩かれているようないないような気がするのね。
 ホークスも吉武投手ファンからすれば、小久保選手が戻ってくる代わりに中継ぎエースが…となる。痛し痒しって感じ。

 まぁ全部お金で保障したら、なんか人身売買的でしっくりこない事も確かなんだけど、人的保障もなんか腑に落ちない制度だなと思った次第です。

 ただ、結局は望まれた形で移籍する事はトレードと一緒ですね。でもなんかFA制度使う選手側が有利なような気もしないでもない。

 今後、契約更改の席上でもめる選手に「そんなにごねるなら28人枠に入れてあげないよ」なんて言い出すフロントが出てくるのではないだろうか…。

 皆さんはこの人的保障っていう制度どうお考えですか?

 -以上-