第88回全国高等学校野球選手権大会 11日目 その2

コチラは第二試合の観戦記です。先に第一試合の観戦記をお読みいただけることをお勧めいたします。
第一試合も終わったので、座席の位置を出来るだけ銀傘したに取れるように移動を試みる。目線もグランドレベルから少し高めの位置をチョイスし、ちょうど数席開いていた場所を発見したのでそこに着席。さっきの目線は見慣れていないから少し打球を見失う事がしばしばあったので。

 さて、第二試合までの間しばしの休息。友人がまだ来ないので、とりあえず一人で見ているんだけど混雑しているんで動く際は貴重品は手に持って移動。めんどくさいね。トイレから出てきたらちょうど3号門から八重山商工の監督とナインが入場してきました。多くの声援が送られていましたね。

 というわけで、暑さにマケズ第二試合観戦。山形県勢の初ベスト8なるか注目の試合です。

第88回全国高等学校野球選手権 第十一日目 第二試合

会場 阪神甲子園球場

日本大学山形高等学校(山形) 11−10 今治西高等学校(愛媛)◆

今治西 111 010 400 000 2 =10 H14 E
日大山 411 010 010 000 3x=11 H18 E

(今) 新居田、浜元、熊代−潮
(山) 阿部−秋場
本塁打】(今)宇高:3回ソロ、桑原:7回2ラン、青野:7回2ラン (山)舟生:1回2ラン
【写真】いつ撮影したか覚えてない写真

【試合詳細】
この試合は長くなりすぎたからそこまで詳しく書きません。

【1回〜3回】
両チームいつまで点取り合うねんって感じの立ち上がり。
ピッチャーも今治西は新居田君を初回で交代させるという大味な試合展開。さてさて、どうなることだろうという感じです。

【4回〜6回】
4回にようやく両チーム三者凡退をして、試合が落ち着きそうだったが、すんなりとは・・・。
5回に両チームが1点づつ入れて再び試合が動き出す。
6回裏からは今治西はエースの熊代君をマウンドに送り出す。

友人は5回裏の途中にやってきました。この時点でチケットは売り切れていたと言ってます。凄いね。高校野球の人気って。今日はローソンで前売り券を買っていたから初日みたいなことにならなくて大丈夫でしたけどね

【7回〜9回】
7回表には今治西が1イニング2本塁打でついに逆転に成功。完全に追い上げてきた強みでこのまま逃げ切るか?と思っていたが、8回裏には内野安打と四球で二死一二塁のチャンスで、センター前ヒットで同点。打者走者が挟まれそうになった為、一塁走者が三・本間に挟まれてチェンジ。この場面は、打者走者の判断ミスが大きかったと思う。
そんなわけで、9回も無事に終わり延長戦へ突入。

【10回〜12回】
10回、11回は今治西が得点圏に走者を進めるが、あと1本が出ない。(11回にはダブルスチールなんか決めてるしね)
12回は日大山形が二死満塁でサヨナラのチャンスを迎えるが、攻めきれない。いよいよ延長も13回に突入して、15回の再試合も見えてきたと感じる。

【13回表】
いやはや、12回終えて感じたことが杞憂に。この回に試合が再度動き始める。
一死で1番土居君がセンター前ヒットで出塁し、即座に盗塁。恐らく癖か何かを見破られているんだろう…。2番越智君がレフト前ヒットで一死一三塁。
その後、3番熊代君が遊ゴロを放ち併殺打と思われたが、ショートの送球がそれて三塁ランナーが生還。なおも一二塁のチャンス。
ここで迎える打者は四番の宇高君。今日本塁打を放っているので期待されての打席。その宇高君の2球目に二塁ランナーだけ盗塁を敢行し、成功。こうなれば犠牲フライもOKという場面で問題なくレフトへ犠飛を成功させてこの回2点目。

ついに2点のリードを奪った今治西。後は3つアウト取ればベスト8というところまで到達した。

ここで悪魔の囁き
わが友人がこんな一言を漏らした。
「裏に3Xでもしたらこの山形のチーム優勝しよるかもな?」

【13回裏】
球場のムードはこのまま日大山形に負けてほしくないって感じ。やっぱり延長13回を一人で投げている阿部君に報いてほしいという感情移入的雰囲気になっていた。

2番菅野君、3番青木君が連続ヒット。青木君は先ほど痛恨のエラーをしたのでそのエラーを取り返すつなぎの打撃を見せてくれた。こうなれば観客は日大山形を後押しする。
4番常川君が迷わずに初球を三遊間に引っ張るタイムリーで1点を取り返す。まだまだ試合はわからない。
続く5番の舟生君が送りバントを空振りするが、キャッチャーが捕球できなく結果的に送りバントのような結果になる。ランナーに三塁。ここで、試合はまだまだ動く。なんとその次の3球目に投じた球が暴投となり、ついに同点。2点差を日大山形が追いついたのである。なおも無死三塁のサヨナラのチャンス。その後は敬遠気味の四球を二つして満塁策。

無死満塁で7番秋場君がセンターへ大きな飛球を打ち上げ犠牲フライ成立。三塁ランナーの常川君がタッチアップで生還し、サヨナラ!

今治西の選手たちがうなだれている横で大喜びの日大山形ナイン。時に勝負の神様は芸的で残酷な演出をするものである。

というわけで、日大山形山形県勢として初のベスト8進出を決定させたのであります。

【試合を終えて】
こんな試合ほんまにあるんかいな?と思うような凄い試合でした。これは、水島漫画かいなとおもうような試合でしたが、ほんまにお互いの力をぶつけ合ったナイスゲームですよね。
日大山形の阿部君なんか一人で投げ抜いてよく頑張りましたよ。200球近く投げていたと思うけど大丈夫かな?
今治西も3本も本塁打を打って一時は逆転した力は強烈でしたね。
紙一重のところで目の前の勝利が消えた悔しさは今後の野球人生の糧にしてほしいです。

一つだけ気になったことは、日大山形の各選手が一塁ベースに常にヘッドスライディングするという事。セカンドフライですらヘッドスライディングする選手もいてましたが、少しどうかな?と思ってしまいました。

フライでヘッドスライディングってどうなんだろうね?

そんな感じで、暑くて熱い第二試合が終わりました。
第三試合は次の観戦記をご覧ください。

 -以上-