気を使ふ事

人から「気を使ふ事」をされたら私は大抵恐縮してしまう性格です。今度は逆にその人に対して粗相のない対応をしてしまいます。昔から大人の人や部活の上下関係でこの辺りは徹底的に教育されているので「気を使ふ事」を半ば無意識でしている部分があります。自分でいうのもなんですけど礼儀正しい育ち方をしたのだと思います。

たまに飲食店などで非常に不快な気持ちにさせられる事がある。もう少しこういうサービスが出来ればいい印象を持って帰ってもらえるのになぁとか・・・。私が思わずバイトの人に「気を使ふ事」を教えてあげようかなと思うときがあります。でも、バイトだから仕方ないのでしょうね。

そんな気持ちでいたら仕事を20時過ぎに終わり帰り支度をしていたら、飲みに誘われた。
会社の上司が既に一人で飲んでいたらしく、合流するかというお誘い。その時いた飲み仲間戦士(会社の同僚)と合流する。上司の行きつけのお店である。いつも思ふ事だが、この店は本当に居心地が良い。理由はどんなお客に対しても不快な気分にさせる事無く「気を使ふ事」をしてくださっているからだと思う。我々のような若造にも名前まで覚えてくれたり、膝を付け合せて相談にも乗ってもらうこともあります。また、野球観戦にも一緒に行ったりすることで他のお客様と仲良くなる事が出来る。
 恐らくこの店のマスターは、その背後に「商売」という言葉は大きく存在していないのだと思う。我々お客の喜ぶ顔や元気にする事で喜びを感じているのではないかと。本当にすばらしいお店だと思う。

 今日はいままで以上に浪花の商売人の暖かさを感じました。これからも「気を使ふ事」をこの店から学び、実践したいと思う。

■最後にお店の方へ■
本日は周年記念おめでとうございます。
いつもご迷惑をお掛けいたしております。今後も色々お邪魔するかと思われますがよろしゅうお願い致します。

-以上-