CSC(Jリーグキャリアサポートセンター)について

今日はマリナーズ佐々木投手の事を書こうかと思っていたが、結構多くの人が書いているのでやめときます。子供の為に日本移籍をするというこの言葉を信じたい。横浜の再建を目指して本来の力を取り戻してもらいたい。

 さて、今日産経新聞の夕刊に掲載されていたCSCについて興味があったので読んでみた。

設立の趣旨は選手の引退後の事を考えた組織である。2002年春にスタートし、再就職の支援活動などをしているようだ。

 今日の夕刊に掲載されていた内容は活動の中のひとつにあげられるインターシップについてであった。1年目は希望者0であったが、今年は5名の希望者があったようである。受け入れ企業はスポーツメーカーや新聞社、あとはフットサルスタジアムなどが上げられていた。

 こういう活動は非常に素晴らしいと感じる。プロスポーツ選手の中には、高校卒業後即入団し大人社会の中でプロとして活動する選手もいる。大半の選手が野球やサッカー以外の事に力を注ぐ事はなく、一般にいう世間慣れしていない選手がいらっしゃるようだ。こういう選手達に違う仕事を体験させる事は、プレーでは学べない要素があると思う。2・3日チョッと仕事をしただけで何がわかるのだという意見もあるかも知れない。しかし、違う仕事につくだけで全く違う世界観を生む選手もいるだろう。今後も続けて頂きたい活動と言える。

 Jリーグでも毎年100人近い選手が戦力外の告知を受けるようだ。(産経新聞夕刊より) 彼らが移籍先のチームが見つからない場合は再就職先を探す事になる。これも正直大変な事だと思える。うまく解説者や指導者になれた選手は良いが、特に何も出来ずに商売を変える選手達の苦労は大きいと思う。
 CSCでは再就職先の斡旋までも行っている。こういう第二の人生のスタートを手伝うという事は野球界ではなかなか無い。

 野球界では引退した選手は、解説者or指導者になるという選択肢がある。どちらにも該当しない選手は実家の家業を継いだり、飲食店を経営したりといろんな進路がある。野球に関する仕事を出来る選手は一部だけである。プロ野球機構として何らかの処置は出来ないのかと思う。

 その点マスターズリーグはいいきっかけになっていると思う。選手達にプレーする場を与え、且つある程度の給料を支給する。引退後の選手達に新たな道を作ったといえる。(ただ期間はわずかだけれども・・・)

 ひとまず、CSCという組織を形成できるJリーグはある程度計画性のある育成をしている感じがする。この辺りはプロ野球機構も勉強しなくてはならない部分ではないかと思う今日この頃である。

CSCのHP
http://www.j-league.or.jp/csc/index.html

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