2010 R-1 準決勝東京(2/9)観戦記

今日はR-1ぐらんぷり2010の準決勝東京大会の日です。
平日の18時開催という普通の社会人でかつ遠征する人の事を考慮をしていない日程にプンプン怒りながらもちゃんと伊丹空港から羽田空港経由で新宿のスペース・ゼロまで行ってきました。
昨日から多少体調が悪いけどまぁ強行で行く事にしたのでレビューは軽くすませます。すみません。
しかしなんで大阪でM-1リターンズやっている日と同じ日にR-1準決勝するかな…。

今日のMCは当然はりけ〜んずのお二人ですね。はりけ〜んずお二人の予選慣れした司会進行ぶりに安心感が得られますね。

では、各ピン芸人のレポートを書きます。当然のごとく素人の癖に寸評をつけています。もしご本人や関係者の方が見られて気を害されるかもしれませんので、予めご了承願います。あんまり気にせず読み流してくださいね。あと固有名詞に敬称は省いてます。
私の10点満点評価もご覧下さい。

今日の審査員ですね。紹介された順番の敬称略で、桂きん枝大工富明佐藤かんじせきしろ、藪木健太郎、古市忠嗣の6名様です。

はいじぃ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 妖怪 7.0点
PCを使ってアニメーションを動かす芸。フリップ芸の進化版だね。色々な妖怪が日常の生活に潜んで悪さをしているという事を表現していました。会場が温まっていない中でも十分に楽しめた芸でした。順番が後ろだったら大爆笑候補だったかもしれませんね。

井上マー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) DJ徳川 7.0点
徳川家康のオールナイト江戸というラジオ番組。寝間着姿で家康がおハガキを答えたりしていたね。関ヶ原の合戦を夏フェスみたいに比ゆしている様は非常にいとおかしでした(笑)

やまもとまさみ(マセキ芸能社) レストラン 6.5点
レストランの店長江口さんが、バイトの陳君への指導がおかしいとぼやくネタ。後半はCMソングに合わせた振り付けをしたメニューの復唱でした。ちょっと企業名が出すぎているのが気になりました。

こばやしけん太(マセキ芸能社) 効果音紙芝居 7.0点
色々な効果音を口で再現しながら紙芝居をしていました。まぁ上手にイラストに会った効果音を出せていましたね。面白かったけど意外な効果音とかあればもっと楽しめただろうなって思っていました。

渡辺直美(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)モノマネ 7.0点
浜崎あゆみのビブラートや綾香の腕の動きなど普通とは違う部分でのモノマネをおしていましたね。見ていてついつい笑ってしまうようなネタの連続でしたが、決勝へ行くとなると…。

・もう中学生(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) コントどじょう 7.0点
いつものもう中ワールド炸裂ですね。ただ私の座っていた位置からは色々見にくい場所だったので雰囲気だけで笑わなくてはならないわけで。いやはや鋭角が鋭すぎる席に座っていた私が運がなかったのでしょうね。内容はいつものようなネタですね。

・タッツィー(オフィス怪人社) モノマネ 6.5点
大爆笑から鶏になったり、車から馬になったりと達者なモノマネの連続でした。後半はムックが主役になっていましたね。紙芝居を使って色んなキャラネタをしてムックをアクセントにしていました。

アナログタロウ(フリー) 歌番組の曲紹介 7.5点
どうでもいい情報を教えてくれる80年代歌番組の曲紹介という設定で色々な歌手が歌う前にどうでもいい情報を連発するネタでした。出てくる歌手の皆様がみんな古いですね。若い人わからんだろうね。テレビで見た事あるけど上手なネタだなと感心いたしました。

・にしおかすみこ(ワタナベエンターテインメント) 落語 7.0点
にしおかすみこが落語をするっていう事でしたが、ちゃんと落語っぽくなっているのがびっくりしました。母校にお笑いライブをしに行った時の出来事を落語にして披露。オチもちゃんとしていて4分間での落語をしっかりと見せてもらった気がします。

あべこうじ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 漫談 8.0点
物事なんでも言い方一つで印象が変わるよねっていうテーマだけでどんどんあべちゃんワールドへ引き込んでいってくれました。「ディズニーランドへ行くんだ」と「ご愁傷様です」この二つの言葉だけで色んな笑いが生まれるんだなぁと感心しました。

庄司智春品川庄司)(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) お葬式 7.5点
カールおじさんのお葬式に色んなお菓子が参列するっていうネタでした。舞台上で早着替えをしまくって今までの庄司ワールドとはちょっと違ったネタになっていましたね。面白かったですよ。

友近(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) ヨガ教室 8.0点
ヨガ教室の先生が言いそうな事を友近風にアレンジしたネタでしたね。いやはや未処理のポーズは確かに面白かったです。フットルースやケニーロギンスって言われてもあんまり良くわからなかったので、決勝戦までにはDVDでも借りて予習してから見ようと思います。

大重わたる夜ふかしの会)(フリー) ヒーローっぽい人 6.0点
ヒーロではない人がヒーローっぽい事をしよとして戦うっていう感じのネタでした。まぁ着眼点は面白いんだけどね。ちょっと会場の空気とあわなかったのかな?

・DJきーぽん(フリー) 葬式の挨拶 6.5点
大阪の3回戦で見たネタ。BGMを使って色んな葬式の挨拶をしていましたね。大阪の時は設定にすぐ観客がついてきていたけど今日はちょっと意味が伝わりにくかったのかな?Windouwsの立ち上がる音とかからようやく会場が理解していたような気がします。

ウクレレえいじ(WAHAHA本舗) ウクレレ漫談 6.5点
ウクレレを弾きながら色んなマニアックで微妙なネタを連発していました。西岡徳馬の真似とか面白かったですよ。いくつかはテレビで見たことあるネタでしたけどね。生で見れて良かったです。

エハラマサヒロ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 予備校の先生 8.0点
よくテレビでしている予備校のうっとうしい先生のネタ。「席つけ、席つけ、4秒返して」のネタですね。後半はマイケルジャクソンの歌に合わせてネタを振り返っていました。ダンスも素晴らしくはまっていたけど、なんかサイクロンZのネタをパクッた発想だなぁって感じたのは私だけ?

徳井義実チュートリアル)(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 空耳アワー 7.0点
「掘った芋いじるくな」を「What time is it now?」って聞こえるでしょ?的な空耳ネタ。外国人が日本の焼肉屋でこういう事を言ったら伝わるよって感じのネタでした。まぁかなり無理やり感のあるフレーズがチラホラありましたけどね。ツカミの「色々とお騒がせいたしております」っていうのが流石だなぁって感じました。

鳥居みゆき(サンミュージックプロダクション) 南アルプス鳥居 7.5点
テレビでチラホラしている南アルプス鳥居の漫談。世相をバッサバッサときりまくる鳥居さんの話芸が凄く良かったです。しかしながらかなりブラックな内容が含まれてくるのでテレビ的にOKなのかなと心配になりますね。単純に面白いとは思います。

Gたかし(トップ・カラー) 紙芝居 8.0点
グラップラーたかしっていう名前らしい。紙芝居でボビーオロゴンとアントニオ猪木藤岡弘が出てきました。まぁモノマネをしながら紙芝居のネタが面白くてかなり記憶に残っているネタの一つですね。

長江もみ(松竹芸能 東京) 富山県 7.0点
富山出身だからその富山の良さを最大限アピールするというネタ。なんか雰囲気的にほんわかしているやさしさを感じさせるネタでしたね。品種改良を重ねたチューリップの球根の名前が「サクラ」って(笑) まぁこんな感じで癒された4分間でした。

メンソールライト(太田プロダクション) 漫談 7.0点
上手な漫談をしていましたね。日常の出来事に対して鋭いツッコミ入れたりしていたわけで。カスタネット漫談への発展形はある意味大爆笑でしたよ(笑)

岸学(ケイダッシュステージ) 地名悪口 7.0点
世田谷区に住んでいるから他の町をさげすんでみてしまう様子。池袋=埼玉と言ってしまったり、吉祥寺は「おしゃれな埼玉」とまとめたりとフリップを使いながら色んな土地名に一言つけて悪口を言いまくっていましたね。まぁ東京近郊に住んでいる人なら分かるネタなんだろうなぁって思いながら見ていました。

田上よしえ(プロダクション人力舎) 体育教師 7.5点
体育教師がかなりの昭和テイストな感じ。柏原芳江を熱唱する様は面白かったですね。あとは田上ワールドのネタの連発でしっかり引き込まれていく自分が良くわかりました。

長浜之人キャン×キャン)(ヴィジョン・ファクトリー) 永島キャスター 7.5点
夕方のNEWSでスポーツキャスターを務める永島昭浩キャスターのカミカミぶりを再現するというネタ。大阪に住んでいるのでリアルでこのNEWSを見れないのが残念で仕方ないです。

・岩間よいこ(パルフェ)(フリー) くっそ温まる話 7.0点
温まる話ような思い出とか色々なエピソードを「くそ」をつけて逆説的に表現するネタ。初めは聞いていてもそれほどとは思っていたけど繰り返し繰り返しごり押しされると笑ってしまいますね。

井戸田潤スピードワゴン)(ホリプロコム) ハンバーグ師匠 7.0点
ハンバーグ師匠の鉄板ジョークのオンパレード。出オチムードもあったのですが、その後ネタの内容で会場をハンバーグ師匠の空気にできていたような気がします。面白かったです。

鈴木つかさ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) 漢字クロスワード 7.0点
去年のクロスワードみたいなのを竹内力なしバージョン。相変わらず適当な答えを書いて後々の回答に困ってしまう様です。少し期待しすぎていた自分がいたのでちょっと厳しく見すぎちゃったかもしれません。

くまだまさし(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) びっくり大賞 6.5点
まぁテレビでおなじみの宴会芸のオンパレードですね。新兵器を使ったネタもあったようですが、いい意味でくまだ芸の枠の中におさまっている感は否めないです。しかし会場に飛んだ風船は誰も持って帰らず無残にも会場に放置されていました…。

・天津木村(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) エロ詩吟〜昔話〜 7.0点
エロ詩吟の吟じる内容が昔話というネタ。基本的には下ネタの繰り返しですけどね(笑) もっとガンガンに攻めたネタにしてもいいのになと思った次第です。

山田與志COWCOW)(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) DJボブ 7.5点
DJ風のボブがフリップをめくっていくネタ。コーヒー+牛乳=コーヒー牛乳 って感じで二つのイラストが一つに合体するって感じですね。当然キラーワードが複数散りばめられていましたが、去年のゴルゴほどの爆発力はなかった気がします。

・ゴンゾー(ビッグワールド) タンバリンダンス 7.0点
カラータイツにランニングでタンバリンを持って踊り続けるというネタ。工藤静香のMUGO・ん・・・色っぽいの曲に乗せて踊るだけ。全くしゃべくりなし。でもピンマイクがついていたのがある意味面白かったです。

・今泉(ワタナベエンターテインメント) 言ってみたい 7.0点
テレビでもうお馴染みになりつつある今泉さん。言ってみたい事をガンガン連発していました。後半のたたみかけは勢いを感じました。

赤いプルトニウム(太田プロダクション) 茨城漫談 7.5点
こちらもテレビでおなじみの茨城県の事をバカにするんじゃねぇよって感じのネタ。電車に乗客がいなくて貸し切り状態とかは想像しただけで面白かったですね。電車の乗り方練習とかは普通にありそうですね。

・サイクロンZ(太田プロダクション) 歌ハメダンス 7.5点
工藤静香の「嵐の素顔」をツカミにその後も去年のファイナリストらしくしっかりと歌ハメダンスをしていました。いくつかの曲を歌ハメしていましたが、去年のインパクトが大きかったのでこういう点数になっちゃいました。

いとうあさこ(マセキ芸能社) 麻倉南 7.0点
大阪の3回戦でも見た麻倉南39歳のリボン演技。もう自虐ネタの宝庫です。元気に開脚していましたね。しかし「ママよりババア」って言われるのはショックだろうなぁ。

・ゆってぃ(プロダクション人力舎) ワカチコ 7.5点
ちゃんとこの1年を生き残りましたね。自虐ネタで観客に「休憩だよ」というような様はもうゆってぃワールドを作り上げてきましたね。自虐枠があるのなら最有力候補じゃないかな?

我人祥太(ワタナベエンターテインメント) 憂い 8.0点
ガジンショウタって言うんですね。初めて拝見しました。憂いを感じさせる静かなネタですが、そこにクスッと笑ってしまう感じですね。森田童子の「ぼくたちの失敗」に合わせて、キュンと来るフレーズの連発。ブラックなネタですが、ユーモアとのバランスがしっかり取れている面白いネタでしたね。

・キャプテン渡辺(SMA) 海物語サム 7.5点
海物語のサムがパチンコあるあるを言ってくれるというネタ。4の倍数の計算が速いとか、5万の家賃の支払い方への発想などパチンコ好きならではのエピソードでしたね。面白かったです。

川島明麒麟)(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 言い声で 7.5点
大阪の3回戦と同じネタ。言い声でジャイアンのセリフであったり、説明書の表記などを再現していました。ほんまに上手だなと感心させられますが、安心して笑っていられますね。

夙川アトム(ASH&D) 確認センター 7.0点
色々な出来事を確認する為のコールセンターって感じのネタでした。確認する必要のないような出来事に対しても確認してくるシュチュエーションが笑えました。新しい事にチャレンジしている姿勢が気持ちよかったです。

・天津向(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) ユキコへの愛 7.0点
大阪の3回戦でも見たユキコにふられた原因を探すというネタ。確かに気持ち悪い気分になるようなネタですね。ただ大阪で見たときの方がオチがバシッと決まっていた気がしますね。

ユリオカ超特Q(トップカラー) ハゲ漫談 7.5点
不毛地帯というドラマには過敏に反応してしまうようです。あとはハゲというテーマだけで話を膨らましていくのが面白いですね。確かに毛髪鑑定は怖くて協力できないでしょうね。



というわけで42人のピン芸を見てきました。

やっぱり東京中心に活躍されている芸人さんの生のネタを見る機会は少ないので、R-1準決勝は見に来る価値がありますね。
明日も大阪に戻りしっかり準決勝見てきますので、頑張ってレビューアップしますのでよかったらご覧いただければ幸いです。

-以上-