2007 M-1 2回戦大阪(11/10) 観戦記その1

 いやはやM-1を今年初めて見に行きましたが、ABCホールだからいすがフカフカでいいものですね。ネタ自体も面白かったですね。詳しいことは詳細を見ていただければいいと思います。

 では、各コンビのレビューを書きます。今日は合計104組が出場されました。あと、当然のごとく素人の癖に寸評をつけています。もしご本人や関係者の方が見られて気を害されるかもしれませんので、予めご了承願います。あんまり気にせず読み流してくださいね。あと固有名詞に敬称は省いてます。
 私の10点満点評価もご覧下さい。

さるつかい(アマチュア) 朝の支度 6点 合格
寝坊した瞬間の朝10分。さて何をするって設定のネタ。
10分間って限られているのでその中で「○○もあるないけど、…がある」って感じのくだりや「おかんを攻める!」っていうのもいいもんだね。

いわさきりん.(?シエル) ○○王子4点
おばちゃんコンビ。INAXのCMで耳に残る「クルリンクルリン」の歌を歌うおばちゃん。ある意味こういうネタをするのがM-1の醍醐味でしょうね。

コーンスターチ(NSC 大阪) プライドの登場シーン5.5点
プライドの登場シーンでアナウンサーがボケ続ける。
セコンドが2万人というフレーズは好きでしたけどね。少しテンポが弱い感じがしたね。

勝山梶(吉本興業 大阪) ドラマでのシーン6点 合格
勝山がいきいき漫才していましたね。やっぱりコンビという雰囲気が良くわかりましたよ(笑)
やくざ映画の脇役がボケ続ける演技が妙にリアル。しかし、この1年で二人の芸の間合いはずれている気がしますね。梶よ、自信を持ってガンバレー。

漫才ゲリラ(吉本興業 大阪) ファンのお話し4.5点
気持ち悪いファンが押し寄せてくるコント。
人文字とかして三人組でしたが、コントで漫才ではなかったです。

ザ☆ヨウコ2/5(アマチュア) テニスクラブ5.5点
テニスクラブで女性が妄想する掛け合い。
ラリーをしながらここでは書きづらい言葉を連呼。目をつぶって聞いたら中学生は勃起するでしょうね(笑)

ダイアン(吉本興業 大阪) 歌手になりたい6.5点 合格
夜空のムコウの替え歌とか歌いながら、ダイアンのオリジナルソングをうたう。
あの短い時間にネタが豊富に感じられたのは上手なんでしょうね。いやはや、3回戦以降はどんなネタをするんでしょうね。

マントル36(アマチュア) モテタイ4.5点
学生時代の後輩からもてたいというコント。
クッキー焼いてきたという節が長かったね。しかしかわいい後輩から告白される妄想は男だったら考えてしまうのでしょうね。

マーヴェラス(アマチュア) ヒーローインタビュー6点
トリオの不思議な漫才。
ヒーローインタビューでカツゼツ悪いヒーローに通訳つきでインタビュー。まぁ通訳しながらボケるって感じですね。

ギャロップ(吉本興業 大阪) 映画CM→主役6.5点合格
映画の試写会で一言コメント言っているCMの再現。まぁ良くある「感動した」や「泣きました」的なものをそのままボケまくる。いいねー。
余った時間は映画の設定で主役に挑戦。まぁここは無難なネタでしたね。

はだか電球(アマチュア) 高齢化社会6.5点合格
はだか電球ははじめてみた時の衝撃があるので自ずと見る目のハードル上げちゃいますが、いやはや面白いですね。今回は気持ちは若い年寄りと介護師のやり取り。
ハンマー投げのような入れ歯投げや完成度の高いラップや歌で会場はドカンと掴んでいましたね。是非次のネタに期待です。

ダブルダッチ(松竹芸能) バカップ5点
イタイ彼女とのやりとりで、鬱陶しい仕草とかが時折登場。
まぁそんな女の子は居てないでしょうけどね。ただ、あんまり去年と変わり映えしなかった感は否めないです。

ダ・ヴィンチ(吉本興業 大阪) ダ・ヴィンチの歌 5.5点合格
歌をネタ。歌詞をボケるという良くあるパターン。25歳である事と戌年であったという事いがあまり覚えていません。

京都小町(アマチュア) アルバイトの面接4.5点
店長との絡みでの面接。特技が気持ち悪い事をするキモイキャラ。
まぁぼちぼちですが、アルバイトネタとかはもう見つくして感があるのでついつい他と比較してしまう自分が嫌です。

黒ベイベ(アマチュア) 引っ越ししたい4.5点
2つの部屋を比較してどっちに引っ越すか考える。
ただ、相方の話を聞かずに邪魔ばかりしていた内容で、覚えているキーワードは音姫くらいでした。すみません。

イナヅマホーンズ(アマチュア) 眉毛ない5.5点
京都から来たおっさんの漫才。見た目は怖い人と勘違いするけど実はお茶目なおっさん。
眉毛ないから眉毛の所に毛虫飼うという下りからのコテコテのノリツッコミはオッサンパワーさく裂ですね。近くの居酒屋でのやり取りを聞いている感じがします。
個人的にはこういう人達が本当のお笑い好きのアマチュアなんでしょうね。

えびすまる(アマチュア) 昔に戻って遊ぼう5.5点
戦国時代の子供がこんな遊びしていたのではないか?という設定で、意外といい着目点だったと思うのですが内容が少し単調でしたね。
「信長ゲーム」や「いとおかし」などは良かったんだけどあと一息ほしかったですね。ある意味信長とかベタ路線ではなく、少し捻った武将を出してもいいかも知れません。

もやしめじ(アマチュア) 就職面接 6点
大学3年生の少し独特な雰囲気を持ったコンビ。(女性受けしないキャラね)
就職面接の設定コントですが、結構独自のワールドへ導いてもらえて良かったのですが、審査員さんの評価は駄目だったのかな?

デルマパンゲ(アマチュア) 裸の王様 4点
「裸の王様なの?」問いかけに答える感じのネタでしたが、イマイチね。
ツカミの部分で「アマチュアをなめるな!」と完全にお客さんを敵に回すという緊張を使いながら緩和をしていない。あれでは客は完全に引いてしまいますね。
まだ緊張と緩和の部分がうまく使いこなせないのに客を敵に回すのはいただけない。

四コマまんが研究会(アマチュア) かりあげ君6点合格
ガリガリガリクソンが所属しているユニット。
かりあげ君の四コマ漫画をそのままネタパクリ。あとは適度なブリッジで場を盛り上げる。
いやはや上手ですね。

こけらおとし(松竹芸能) 空室の病院利用 5点
空室の病院の利用方法としてホテルとして活用する。地下の霊安室が空室だったり、ICUに入るととかいうネタなんだけどもともと不条理な設定故にもう少しヒステリックにならずゆったり感を持って接していけばよかったのかもしれませんね。

金時(吉本興業 大阪) 音楽を聴く 6点合格
モーツァルトにバッハにSAZNAを聴くネタ。前半はSAZNAで引っ張り、後半はピアノ演奏の演奏をうでを鍵盤と見立ててボケ続け。
爆発的なインパクトは少なかったですね。

スーパーZ(アマチュア) 怖い話「お菊さん」6点合格
「1枚・2枚」と数を数えて最後に「1枚足りない」という怖い話で1枚足らない部分をボケ続け。
まぁスーパーZのボケをして端的な言葉でのツッコミという点では、言葉選びが非常に敏感になるんだろうなと思う。

かりんとう(アマチュア) 釣り 6点
魚の設定コント(ニモみたいなもの)。
大物を釣った腰を支える手助けへの流れは良かったんだけど、なんだか何かが足りない気がしました。

クロスバー直撃(アマチュア) 裁判所漫談 6.5点合格
裁判所で、ボケに対しての弁護するという設定。
面白くない漫談に対して「異議あり―」って感じ。ダジャレで明智光秀が「あぁケチ三つ?ヒデ―」なんて言ってたのは覚えています。

少年ギャング(吉本興業 大阪) 大きなカブ 5.5点合格
大きなカブがめり込んだみたいで、何とかカブを抜きたいというアプローチ。
大きな地底人という言葉は覚えていますね。まぁ抜けた後はベタに色々変なものが出てきていたので個人的にはそれほどでもと思いました。

ラフキカク(NSC 大阪) クラブ活動 5点
サッカー部での先生と部員のコント。挨拶などでボケてサッカー部員だからロン毛の部員登場。
このロン毛の長さでボケ続けていたね。部活時代のあるあるエピソードが混じっていたら良かったかもね。

学天即(吉本興業 大阪) オリジナルヒーロー 7点合格
ヒーローモノを新たに作るというネタ。
鰯田鯖男が主役で、その珍道中。あつはツッコミの言葉が非常に匠ですね。ナスカの地上絵に塗り絵するとか打っても響かない鐘は、打つ棒が悪いんやろ!って感じでやっぱりセンスを感じます。さて次なるネタが楽しみです。

ギャフン(アマチュア) 脇汗が臭う5点
脇汗が臭うというツカミだけと思っていたら終始脇汗というネタ設定。臭ってばかりでしたね。
ちなみに朝の目覚めで脇汗臭うのはちょっとNGやね。

湊町ラフォーレ(アマチュア) 古今東西 5.5点
日本人の名字を古今東西する。漫才というよりミュージカル的な劇画。
いでたちはサングラスにステテコ。自由な古今東西でしたが、評価は厳しかったようで。

ハレンチトースト(吉本興業 大阪) マニアネタ 5.5点合格
鉄道マニアでツカミ。焼肉ボケ放題という設定へ。
焼き肉屋で言いそうなボケの連発。ボケ放題という意味がうまく伝わって良かったです。

なでしこ(アマチュア) 「今日の確かに」4.5点
「今日の確かに」って感じでつなげるブリッジコント。やりたい事をやっているんだろうなと感じさせられました。
ただ正直、イシバシハザマやオリラジを見ているからついつい比較してしまう部分があり独自色があまり感じなかったのが残念ですね。

ノーネーム(アマチュア) ドラマの話4.5点
演技力を試すコント。ボケを連発していましたけど、よくわかならかったね。
ちょっと慌てすぎでテンパっていたように思えます。まぁまた頑張りましょう。

三振喜劇ブルース(吉本興業 大阪 新喜劇) 野球の応援 5点
新喜劇メンバーの森田、吉田、松田のユニット漫才。野球の応援シーンのドラマ設定で再現する。でも応援団ばかりでドラマが動き肝心の野球シーンでは何も起きない。まぁ声はよく出ていたと思います。

ヘッドライト(吉本興業 大阪) 便利なカーナビ 6.5点合格
ヘッドライトはいつもマイペースやね。和田がカーナビの声をしてボケをする。まぁいつものパターンやね。
「王将ならあります」っていうフレーズは良かったね。しかし、ヘッドライトは手紙ネタを越えるネタがなければ厳しいやろうね。

フレッシュフレッシュ(アマチュア) 山手線ゲーム5点
高校生の漫才師。ビルドアップの子?やないかなと思いましたがしっかり確認してません。
モーニング娘に加入したいといテーマにすり変わり、ビスコをちょいちょい出しておもしろかったと思いますがね。

うなぎ(松竹芸能) 結婚の申込6点合格
元せんたくばさみ。安田大サーカスとよく一緒に見ていた時期が懐かしい。
加藤、まゆみ、よし子と色々設定変えながら上手にネタをまとめていましたね。
まぁこの辺まででも存在感を示すのは流石ですね。

英千代(アマチュア) シューティングゲーム 5.5点合格
ETが敵のシューティング。「ともだち」のワンシーンをうまく使いながらボケていましたね。
ETをいじめまくり、最後はETぷよぷよへ。うまく振り返りを入れたネタでしたね。

ゼミナールキッチン(吉本興業 大阪) ドラマのワンシーン 6点合格
銃に撃たれて死ぬっていう感じのドラマ。
再現して紫色のヘルメットをかぶったりとかしていましたけど、まぁぼちぼちですね。

大脇里村ゼミナール(吉本興業 大阪) メールvs電話7点合格
相手に気持ちを伝えるならば「メール」と「電話」どちらであればいいのだろうかという設定のストリートファイト
この時点でこの設定には笑うんだけど、そのやり取りとパケ放題というフレーズに完全トランスに陥りました。いやはや行きの電車で里村さんを目撃しただけある私です。

Jan2(松竹芸能) 歌のお姉さん 4.5点
ドレミの歌と歯磨きの歌。ドンキホーテの歌に途中で変わっていた事くらいしか覚えていません。

NON STYLE(吉本興業 大阪) かっこいい女性のフリ方 7点合格
まぁ正直、イキリキャラのネタになりがち過ぎですがとことん突き詰めて行くならそれでいいのかもしれませんね。
一定のお客さんのリアクションは良いわけですから。ただ正直そろそろ井上のイキリっぷりには飽きてきた気もするんですけどね。

ザ☆健康ボーイズ(吉本興業 大阪) ボディービル万団 6.5点合格
なかやまきんに君サバンナ八木のコンビ。ボディービルでのあるあるネタをテンポよく。
到底二人だけで考えた構成には思えませんでしたが、とても練られたネタで個人的にはいい息抜きになりました。

サムタイムズ(アマチュア) 免許とった 4点
免許とったあとのコントだったと思うけど、如何せん声が聞き取りにくかったね。
テンポもそれほどよくなかった気がします。まぁまた頑張ってください。

ベリーベリー(吉本興業 大阪) ロデオアドベンチャー 6点合格
ロデオアドベンチャーというゲームに挑戦するネタ。
レベルが1〜10という設定ですが、まぁロデオアドベンチャーというゲームを楽しむのですが、そう簡単には楽しめないみたいですね。
ロデオの状態をそのまま演じているコントで、中中体力いりそう。最後はロデオ役とロデオボーイ役が入れ替わるベタな展開でしたが、面白かったですよ。

ワンオンワン(アマチュア) うそ発見 6点
うそ発見気ならぬうそ発見しゃくれ嘘をついたら顔が社くれになるというネタ。
個人的にはこういうばかばかしさは大好きなんだけどね。だって嘘ついた瞬間にしゃくれになるってそれだけでおかしいですよね?

マリーゴールド(ヨーロッパ企画) ことわざ 5.5点
ヨーロッパ企画からの三潜。ジェスチャーでことわざを表現する。
棚から牡丹餅をひょうげんしたいとおいh部分でボケ続けていましたが、なんかかみ合わせが悪かったような印象も否めなく。
うーん。えんぎりょくがありそうなのにもったいないね。

ビタミンS(吉本興業 大阪) 老けたくない 5.5点 合格
この兄弟漫才を見たらいつも癒されるのですが、まぁそれほどネタの展開が成長した訳ではなかったですね。
おばあちゃんのお話をしながら老けたくないね。というくだりでしたが、それほど脳裏に残る言葉はなかったです。
3回戦以降に来たいですね。

すぴっぴ(アマチュア) 子供の遊び 6点
子供のころの遊びに道徳的要素や教育要素が隠れている事を熱弁するネタ。
じゃんけんは「グー=堅い意思」「チョキ=貯金」「パー=神様」という事を熱弁していた。まぁいいんだけどちょっと会場がついて言ってなかった感は否めないですね。

上海キング(NSC 大阪) アメリカに行きたい 5.5点
アメリカの文化を適度にいじりながらマフィアの設定コント。
ボケを代わりながらネタを続ける姿勢は笑い飯風であるが、それほどインパクトには残りませんね。
声が小さいのがやっぱり痛いです。

まえだまえだ(松竹芸能) 子供兄弟漫才6.5点合格
子供の兄弟が漫才をしてくれました。子供の完成された漫才に会場からは「かわいいー」って感じの黄色い声が。
ただ少なくともネタの構成は問題なく、下手な大人よりもインパクトという意味では断然勝利していましたね。
まぁ3回戦も癒してもらいたいものですね。

うずまき(吉本興業 大阪) 大金持ちのレポート5.5点
テレビ中継などで大金持ちの家に潜入レポートする設定コント。
お宝を探しているのですが、まあそれほど驚きの部分が出ることなく印象に残ったのはなにわ突撃隊の体力班の人が漫才しているのが珍しかったです。

ボンクラーズ(アマチュア) ウォシュレットの練習5点
おばあちゃんの家に遊びに行くコントでユニットバスにあるウォッシュレットについて練習する設定コント。
日でについての説明が異常に詳しいというのがまぁ良かったんだけどね。個人的には「ビデ」についてのトレビア完成ですね(笑)

続きはその2へ。

-以上-