秋季近畿地区高等学校野球大会 観戦記その3

平成18年度 秋季近畿地区高等学校野球大会

会場 和歌山県紀三井寺球場

第三試合 ◆近江高等学校 6−13 大阪桐蔭高等学校

近 江 200 130 00=6 H7 E3 
大桐蔭 205 210 03=13 H11 E1
【8回コールド】
【近 江】橋本、野口、小熊−堀
【大桐蔭】中田、石田、那賀−岡田
本塁打】(近江)川村2ラン
     (大桐蔭)山口2ラン、生島3ラン、丸山ソロ、那賀ソロ、中田2ラン
【写真】8回コールドを決める大阪桐蔭中田選手のホームラン

あの中田翔選手がいる大阪桐蔭の新チーム。どんな具合になっているのか初確認です。

【1回】
近江は、先発の中田投手を攻め立て二死から四球で出塁し、4番川村選手が目の覚めるような一発で2得点をもぎ取る。大阪桐蔭のペースにはさせないという意地を感じさせられました。
河って大阪桐蔭も屋らしい野球を展開し、エラーがらみで2得点し、同点に追いついた。この失策がなければ少しは近江ペースになったかも知れないね。

【2回】
双方特に動きなし。

【3回】
近江は走者を出すも結果的に三人で攻撃を終える。そろそろ大阪桐蔭打線が爆発しそうな雰囲気に…。
大阪桐蔭が打線爆発。失策と送りバントで得点圏に走者を進めて、3番山口選手が弾丸ライナーをライトスタンドに掘り込む。場内がどよめいた瞬間でした。
その後も走者を二人ためた場面で6番生島選手がライトのポール直撃の大きなホームランでこの回5点目。この打線はどこからでも点が入れれる印象を受ける

【4回】
近江はヒット2本で好機を得て8番山口選手がセンター前にタイムリーヒットを放ち反撃ののろしを上げる。
この試合は乱打戦になる様相が出てきた。
大阪桐蔭はこの回も1番那賀選手が一死からヒットを放ち、橋本投手をマウンドから降ろす。近江は野口投手をマウンドへ送る。その橋本投手からヒットと敬遠四球で満塁の好機を掴み、5番の堀選手がしっかりレフトへタイムリーヒットを放ち2得点。ソツのない攻撃で近江を突き放す。

【5回】
大阪桐蔭投手交代。中田投手から石田投手に。
近江は代わった石田投手が四球連発でバント処理が石田投手の悪送球になり、1点。押せ押せムードで4番川村選手がタイムリーを放ち2点目。5番の浦井選手が見事にスクイズを決めて3点目。6番堀選手が四球を選んだところで、投手交代。那賀選手がレフトからマウンドに上がる。
代わりばなセンターフライのあと二塁ランナーが三塁へ進塁を試みるも離塁が早かった為、アウトでチェンジ。
結果的にこのプレーが痛かった。
近江は野口選手に代打を告げた加減で投手交代。小熊投手がマウンドに上がる。
大阪桐蔭としては追い上げてくる近江を突き放したい。小熊投手をリズムに乗せる前に8番丸山選手がレフトへ本塁打を放つ。中田選手が活躍していないのにこの大味な展開に対して大阪桐蔭打線の凄さを感じ始める。

【6回】
近江は那賀投手に三者凡退。
大阪桐蔭は四球で走者を一人出し、送りバントで打者中田選手。ここで本塁打を期待したいが、キャッチャーフライで凡退。

【7回】
近江はヒットとワイルドピッチで得点圏に走者を進めるが、那賀投手に抑さえ込まれる。
大阪桐蔭はこの回三者凡退。コールド勝ちは無理かな?

【8回】
近江としては早めに得点を重ねて追い上げたいところ。先頭打者をヒットで出塁させて送りバントする作戦はその意思の表れと思える。三塁まで走者を進めたが得点ならず。
大阪桐蔭はコールド勝ちに向けて最後の攻撃。1番那賀選手がレフトへ大きなホームランであと2点。二死から3番山口選手がヒットで出塁し、ホームランが出れば7点差のコールド確定の場面で打者は中田選手。「ここで打ったらサヨナラホームランやね」といっていたら右中間に文句なしのホームラン。これによりコールド確定で試合終了。

いやはや、この大阪桐蔭というチームの打線は驚異的ですね。
投手力に多少の不安を感じさせられたが、このチームは甲子園で大暴れしてくれそうな予感がします。

この打線を市川の両投手は何点で抑えることができるのか、八木捕手のリードに期待したいところです。

しかしながら紀三井寺球場のコンクリートシートに3試合。なかなかお尻と腰に負担がかかった日曜日でした。

 -以上-