全国高等学校野球選手権 1日目観戦記その2

コチラは第三試合の観戦記です。先に第二試合の観戦記をお読みいただけることをお勧めいたします。
さぁ、というわけでですね。我々は第三試合を見るためにしばしの休息を取っているという状況です。
甲子園の状況も席がどんどん埋まってきて、いよいよ大一番を迎える最高のボルテージになってきたのであります。

第88回全国高等学校野球選手権 第一日目 第三試合

会場 阪神甲子園球場

大阪桐蔭高校(大阪) 11−6 横浜高校(神奈川)◆

横  浜 100 010 013= 6 H10 E4
大桐蔭 000 200 45X=11 H15 E2

(横) 川角、西嶋、落司、浦川−福田
(大) 石田、松原−岡田、小山
本塁打】(横)越前:9回2ラン (大)謝敷:7回3ラン、中田:7回ソロ
【写真】9回表 越前君がツーランホームランを打つ瞬間

ちなみに試合開始前の段階で、予想したスコアは高知商業白樺学園くらいの大味な試合となると予想。
なかなか近い答えが出てチト満足。

【1回】
横浜が死球の走者をきっちり送り、3番高浜君がセンターへ二塁打を放ち春の王者がそつなく先制する。勢いに乗る横浜は三盗を挑むもタッチアウト。そのままチェンジ。
桐蔭は三者凡退。

【2回】
横浜は先頭打者の佐藤君が右中間を破るツーベースを放つが、越前君の打席でキャッチャーからの牽制球に刺されアウト。横浜ミスが出る。その後、死球とエラーで二死一・二塁のチャンスを掴むが追加点ならず。
桐蔭は期待の中田君は遊フライを含む三者凡退

【3回】
横浜は三者凡退。ようやく桐蔭反撃ののろしと行きたいところだが、内野安打・四球・エラーで満塁にするもピッチャーライナーでチェンジ。

【4回】
横浜は佐藤君、越前君の連打で一死一・二塁のチャンスを掴むが、5-4-3の併殺打。これで流れが変わるような気がした。
予想通り、桐蔭反撃開始。四番中田君のクリーンヒットで出塁し、野選がらみで無死一二塁。ただここで送りバントを失敗する。ただ、7番岡田君のレフト前ヒットで満塁とすると8番丸山君のライト戦を破るツーベースヒット。2点入り、桐蔭が逆転する。その後、後続はなく2点で終わる。

【5回】
取られたら取り返す精神を持っている横浜。内野安打とエラーと送りバントで一死二・三塁。2番松本君がライト前ヒットですぐさま同点に追いつく。その後四球で一死満塁のチャンス到来。しかし、4番福田君が6-4-3の併殺打で勝ち越し点を得れず。
桐蔭も走者を出すが、併殺打でチャンスを潰す。ここからお互い我慢比べの様相になるかという雰囲気になる。

【6回】
横浜は5番佐藤君のツーベースとタッチアップで一死三塁。四球と死球でついに満塁。ここで、横浜が9番川角君に対してスクイズのサインを出す。
その打球は残念ながら打ちあがり、小フライ。飛び出していた二塁走者は戻れずに無情にもアウトの宣告。これでほぼ大阪桐蔭が流れを掴んだような気がする。
絶体絶命のピンチを回避できた桐蔭はこの回は三者凡退。

【7回】
横浜先ほどの攻撃の流れの悪さを引きづっているのか?三者凡退。
その裏大阪桐蔭が動き始める。投手石田君に対して代打中村君を投入。センターフライに終わるが、1番山口祥君が右中間を破るツーベースヒット。2番小杉君が初球をレフト線を破るタイムリーツーベース。1点勝ち越し!その後、二死二塁となり迎える打者は4番中田君ですが、まぁ当然のような敬遠策。ただ、ここは川角君としては勝負したかったのかな?気落ちしているような雰囲気も感じられる。油断したわけではないと思うが、5番堀君が初球を狙い撃ちし、右中間へツーベース。この回3点目。

ここで横浜の投手が川角君から西嶋君に交代。

こうなったら桐蔭の勢いは止まらない。若松君のヒットとライトの送球ミスで1点。岡田君のレフト前ヒットで二塁走者が本塁憤死。ようやく桐蔭の攻撃が終わりましたが、4点という横浜には重い点数が入ったのであります。

【8回表】
この回から桐蔭の投手は石田君に代打が出たので、松原君になり、捕手も小山君へ交代。

簡単に二死をとり、桐蔭ペースは揺るがないかな?と思ったが、粘る横浜なのか、松原君が突如制球を乱し始める。
4連続四死球で、なんと押し出し。まだまだこの試合はどっちに転ぶかわからない。

【8回裏】
横浜も投手の西嶋君に代打が出た加減で、落司君に交代。
一死を取りリズムに乗るかと思えたが、一塁ゴロをエラーし走者を置く。1番山口祥君がツーベースを放ち二・三塁。そこで桐蔭はスクイズを試みる。投手前に転がり、ホームへグラブトスをするがセーフ。
3番謝敷君が、センターバックスクリーン左に飛び込むスリーランを放ち、甲子園が異様なムードに。
ホームランの余韻が残る中、4番中田君が、初球をバックするクリーン横に飛び込む特大ソロホームランを放つ。
何やら伝説になりそうな瞬間に立ち会えたような気がした。
その後も攻め立てて一・二塁になったところで、横浜投手交代。

落司君⇒浦川

何とか流れを止めたい横浜はここでようやく桐蔭の攻撃を止める。

【9回表】
あまりにも大きくのしかかる桐蔭の8回の5点。
だが、そんなに簡単に春夏連覇をあきらめられない横浜としても最後の反撃の意地をみせる。

代打古城君のヒットで無死一塁。暴投で二塁までいけたが、その後凡退を続けて、二死三塁。
そこで5番佐藤君がライト前ヒットで1点を返す。
続く6番越前君が意地のレフト方向へツーランホームランを放ちこの回3点目。

これで5点差。さすが春の王者。

だが、反撃もここまででした。最後はサードゴロで試合終了。

【試合を見終えて】
いやはや、さすがにこういう点数の取り合いになりそうな気がしてましたが、まさか本当になるとは思ってませんでした。

横浜としてはミスがあまりにも多すぎて、あれでは野球は勝てないというような試合運びでした。ただ、それでも接線に持ち込むあたりは自力があるんでしょうね。

ポイントは幾つかあるでしょうが、「6回のスクイズ失敗」と「7回の中田君への四球」のこの二つでしょうかね?勝利の女神はどちらにも微笑んでいたので、ミスを多くしてしまったチームが負けてしまったと言う感じですかね?

大阪桐蔭も打線が繋がりだしたら止まりませんね。
次の早実戦はどんな試合になるか楽しみです。

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今日は甲子園で半日くらいいましたが、楽しいものですね。
帰りに玉川駅(JR野田駅)のたこ清で晩御飯を食べて、美味しいスジコンを食べながら野球談義に花が咲いたのであります。

さて、次はいつ甲子園に行けるだろうか…。

 -以上-