2004北海道日本ハムファイターズ戦力分析

今日はパリーグ5位になった日本ハムファイターズの戦力分析です。
来年から本拠地を札幌に構えチーム名も北海道日本ハムファイターズと改名いたします。

■ファイターズを去る選手■

【引退】
・厚沢和幸 →二軍育成コーチ就任 

自由契約
・DTクローマー
・クリストファー・シールバック
野村貴仁  →ドミニカウインターリーグ参加予定
武藤潤一郎 →西武テスト入団
・神島崇   →現役続行を希望
・荒井修光  →現役続行を希望
・生駒雅紀

【トレード】
・野中信吾  →横浜へ
井出竜也  →讀賣

■ファイターズに移籍入団する選手■

【外国人新入団】
フェルナンド・セギノール 内野手・3Aコロンバス →オリックスより

【トレード】
中嶋聡   (横浜) 
横山道哉  (横浜)
入来祐作  (讀賣

【FA宣言選手契約締結合意公示入団?】
新庄剛志  (メッツ)

■ファイターズに新入団する選手■
【自由獲得枠】
・糸井 嘉男 投 手 近畿大 右投左打 186cm・80kg
肩を故障して、大学3年秋から投手に転向。MAX151kmのスケールで自由枠を射止める。抜群の身体能力で北海道の星になり得る。

【2巡目】
・須永 英輝 投 手 浦和学院 左投左打 180cm・74kg
今年の県大会では肩の故障で発揮できなかったが、昨年の夏の大会で大活躍した。スライダー、カーブ、スクリューと変化球は多彩で内角をつく速球はマウンド度胸充分。将来性は豊かである。

【4巡目】
・押本 健彦 投 手 日産自動車 右投右打 180cm・85kg
春の松下電気戦で延長15回をゼロに抑えた集中力とスタミナにはなかなかの根性があると感心させられた。縦のカーブで打者のタイミング崩し、豪快な速球で三振を奪い取る。

【5巡目】
・稲田 直人 内野手 JFE東日本 右投左打 177cm・75kg
駒澤大時代から注目を集めていた内野手。守備も丁寧な身のこなしで問題なく、強肩も魅力がある。即戦力の力を持っており、走力・打撃を活かしてレギュラーを奪い取りたい。

【6巡目】
・金森 敬之 投 手 東海大菅生 右投右打 182cm・81kg
140km台を平均的にまとめて投げ込む姿は計算できる。コントロールも問題なく、カウントを作る技術を持っている。投手としての才能を感じさせるプレーが節々に見受けられる。

【7巡目】
・渡部 龍一 捕手 札幌一 右投右打 171cm・83kg
地元北海道からの指名で将来の正捕手候補。打力もあり、強肩がウリの部分になる。後はインサイドワークを鍛え上げて行けば頼もしい存在になるだろう。

■戦力分析■

絶対的なエースが不在と言う状態で、ミラバルが16勝。金村が10勝であるが、両投手とも防御率が悪く信頼感にかける部分は否めない。左腕の両雄吉崎・正田も1年を通して結果を出す事は出来なかった。江尻・隼人・関根と先発候補がいるが、どんぐりの背比べ状態。そこそこの投手しかいない気がする。だが、ここに糸井が入り込めば一躍エース候補とも言える活躍が出来るかもしれない。押本もうまくいけば活躍できる機会もある。須永・金森も才能充分期待を持てる。
中継ぎはある程度計算できる面子が揃っている。安定感ある建山・伊達のどちらかをクローザー候補として、立石・芝草・井場・高橋・加藤・清水と名前だけはすぐに出て来る状態。ここに佐々木・山口などを加えれば厚みは感じられる。

打撃面はガッツ小笠原を中心に、坪井・木元の活躍でようやく固定された感がある。エチェバリアも残留し4番として活躍できるだろう。ただ、田中幸・奈良原が出場できる状態で若手(田中賢・森本)が伸び切れていない事が良くわかる。
外野には井出の穴を新庄が埋めるだろう。彼はプレー以上のいろんな意味での活躍が期待される。必ず北海道の戦力になるはずである。ただ、20代中盤の外野手がいない事も事実。来年のドラフトで指名したい所である。
捕手は高橋信と實松を競わせていたが、ここに中嶋も入団し競争は一層激しくなる。實松を正捕手として育て上げたいが、打撃面で改善されないようだと渡部にもチャンスはあるだろう。うまくベテランから技術を吸収すれば一軍への道は開かれる。

こんな感じで、比較的そこそこと言った戦力は整っている。ただ、野手の層が薄くなっている事も事実でかつてのビックバン打線の印象はないと言っても過言ではないだろう。
うまく北海道と言う土地に溶け込み、北の大地からプロ野球を盛り上げてもらいたい。
あと、ファイティーを東京ドーム以外でも活躍の場を与えてほしい。

2003年12月18日

以上

                                                                                1. +

ローズがいよいよ讀賣入団する事が正式に決定したようだ。大阪ドームで彼の大きなアーチを見てきた私にとってはなんとも複雑な気持ちにさせるニュースである。あぁローズよ本当に56本諦めても良いのか?なんだか悲しくなってきた。

もうなんか気分が乗らないので、広島の戦力分析をしながら寝ることにしよう。