2004千葉ロッテマリーンズ戦力分析

今日はパリーグ4位になった千葉ロッテマリーンズの戦力分析です。
ボビーを新監督に迎えどういった戦いを見せるだろうか?

■マリーンズを去る選手■

【引退】
高橋薫 
・福沢洋一
山本保司
橋本武広

自由契約
ロバート・ローズ     →春季キャンプで退団
ブライアン・シコースキー →讀賣移籍の噂がある
リック・ショート
デリック・メイ
ホセ・フェルナンデス
・黒木詢士 
山崎貴
大村巌
・井上貴朗 →現役続行を希望
・伊与田一範 →現役続行を希望 大阪近鉄結果待ち
代田建紀 →現役続行を希望

■マリーンズに移籍入団する選手■

【外国人新入団】
ベニー・アグバヤニ 外野手・3Aオマハ
李承菀 内野手・韓国サムスン

【テスト入団】
曽我部直樹阪神
・谷浩弥  (讀賣
浜名千広 (ヤクルト)

【FA宣言選手契約締結合意獲得?】
小宮山悟 (元メッツ)

■マリーンズに新入団する選手■
【1巡目】
・内 竜也 投 手 県川崎工 右投右打 182cm・70kg
無名の公立校から、千葉ロッテの1位指名。MAX145kmの速球はまだまだ球速をあげる事が期待でき、魔球高速スライダーは高校生レベルではトップクラスと言える。将来のマリンエースになる事を期待したい。

【3巡目】
・杉原 洋 投 手 開星 右投左打 185cm・75kg
長身から繰り出される投球は、打者目線で2階から投げられるような錯覚を覚えるか?カーブとスライダーが持ち球で、下半身強化で球速をUPさせれば活躍が期待できる。

【4巡目】
・田中 雅彦 捕 手 近畿大 右投右打 175cm・75kg
PL学園2年時にあの横浜との17回死闘に途中出場。大学進学後に捕手としてレベルを上げた。内野で鍛えてもレギュラーを取れるほどのフットワークがすばらしい。二塁への送球は一番の魅せどころか?

【5巡目】
・三島 輝史 投 手 大阪桐蔭 右投右打 182cm・80kg 
将来性豊かな本格派右腕。スライダーが持ち味で高校レベルでは高い質を持っていた。球速も140中盤まであげてきており、一回り大きくなるトレーニングをすれば期待ができる。

【6巡目】
・成瀬 善久 投 手 横浜 左投左打 179cm・73kg
腕の振りがきっちりしているのでまっすぐが見た目以上のスピードを発揮する。多種多彩な変化球で打者を追い込み、速くない速球で見逃し三振の実戦派。星野伸(元阪急・オリックス阪神)のようなタイプになりたいだろう。

【7巡目】
・藤井 宏海 投 手 福井 右投右打 170cm・70kg
170cmという小柄な身長であるとは思えないマウンド姿。高速スライダーと速球で、春の選抜で奪三振ショー。体力をつけて一軍に食い込みたい。

■戦力分析■

ボビーが復帰するが相変わらずの投高打低のチームは継続。どれだけ上位に食い込めるだろうか

先発はカリスマエース黒木(知)が、復帰できなかったものの清水(直)とミンチーの二枚看板で29勝。そこに渡辺(俊)・小林(宏)で19勝をあげる活躍。小野と加藤抜きでここまで出来るのは立派といえる。酒井や鈴木の控えており、ルーキーたちも粒ぞろいである。
中継ぎ抑えに関しては、五輪代表のストッパー小林(雅)を中心とした勝ちパターンを演出したが、中継ぎ陣がパッとしない。唯一の計算できたシコースキーが解雇という判断には理解不能で勝ち試合で投げぬく中継ぎ強化が急務である。ドラフトでも高校生を5名指名し、将来性は豊かな計画であるが目先の中継ぎは川井・戸部・神田・舩木・藤田で凌ぐしか策はないか?
5年後この投手力は本当の輝きを見せるのではないかと感じている。

ただ、問題は打撃面。ロバートローズの代わりに獲得したホセは充分の働きを見せるも無残にも退団。3割打ったショートも同じく退団。新加入のアグバニヤと李承菀もどれ程活躍できるか未知数といえよう。李承菀にいたっては2年後にはメジャー挑戦を視野に入れており、千葉ロッテで長く在籍するつもりはないようだ。
今季絶好調だった堀も35歳という年齢。確実に率を残す福浦をクリンナップに据えるのか、今季どんぴしゃにはまった2番起用をするのか鍵を握るだろう。ただ、絶対的に野手が不足しているのに対してドラフトで田中1名の指名は如何に投手力を重視しているかが良くわかる。澤井・喜多もこれといって伸びを感じず、西岡・早坂に期待するのは酷な話か?
捕手も里崎・清水・辻といったレベルでの戦い。いずれの選手も30歳未満である事で競争する環境は出来ている。ただ、帯に短し襷に長しの感は否めないが・・・。

現時点での不安要素は大きすぎる。野手陣営の計算が出来ない部分が大きく、若手の台頭も遅れている。ただ、投手力への投資はなかなかのもので前述にも説明したが今年5人の高校生指名は5年後すばらしい投手王国へのし上げる可能性を秘めている。
将来的には明るい投手力。目の前の戦力は野手を中心に層が薄い厳しい現実。この戦力でどれだけボビーが暴れてくれるか期待したい。

2003年12月16日

以上

                                                                                1. +

下柳はんが国内なら阪神一本化という報道がありました。愛犬のお世話を球団がするそうで、特別待遇ですね。あとは、メジャーの夢をどう処理するかですね。好条件を蹴ってまで海を渡るか否か。注目したい。

今日は仕事で徹夜になる可能性が高いので早めに更新しておきました。明日はヤクルトの戦力分析をする予定です。お楽しみに。

以上