2004阪神タイガース戦力分析

今日は18年ぶりにセリーグを制した阪神タイガースの戦力分析です。
監督も星野監督から岡田新監督に変わり、コーチ陣営も一気に変更されます。

■タイガースを去る選手■

【引退】
・広沢克実 →野球解説者
・東辰弥 →育成担当補佐に就任

自由契約
・ルー・ポート
トレイ・ムーア
柴田佳主也 →ダイエーテスト入団
岡本浩二  →現役続行を希望
・梶原和隆  →現役続行を希望
吉本亮   →現役続行を希望
・田中聡   →現役続行を希望
曽我部直樹 →千葉ロッテテスト入団

【トレード】
谷中真二 → オリックス
斉藤秀光 → オリックス
川尻哲郎 → 大阪近鉄

■タイガースを去る可能性のある選手■

【FA宣言】
下柳剛 →国内なら阪神・横浜の2球団に絞られた。

■タイガースに移籍入団する選手■

【外国人新入団】
ラモン・モレル 投手・台湾興農 右投右打
マイク・キンケード 外野手・ドジャース・右投右打

【トレード】
・竹下慎太郎(横浜)
牧野塁   (オリックス)
葛城育郎  (オリックス)
前川勝彦 (大阪近鉄)

【テスト入団】
・細見和史(西武)

■タイガースに新入団する選手■
【自由獲得枠】
・鳥谷 敬 内野手 早稲田大 右左 179cm・82kg
 大学球界No.1遊撃手。聖望学園時代から投打で注目され、大学入学後は2年春にで三冠王獲得、最終シーズンも首位打者を獲得した。打撃面では左腕の変化球に脆さある気がするが、将来は3割30本30盗塁も狙えるスター候補。

【自由獲得枠】
・筒井 和也 投 手 愛知学院大 左右 184cm・84kg
 愛知大学リーグで1年秋から無敵の24連勝は、レベルを考えれば当然。クロスファイアーと内外角に落ちる変化球で全国でもドクターKぶりを発揮。自滅するようなタイプではなく安定感は完成されたプロの投手といえる。

【4巡目】
・桟原 将司 投 手 新日鉄広畑 右右 182cm・85kg
 横手投げで140km中盤の球威で勝負する。だが、社会人時代、長打を食らっており、怖さが感じられない。独特の変化を持つスライダーを持っているが、一巡するとボロが出やすいタイプ。中継ぎで勝負をかけたい。

【5巡目】
・小宮山 慎二 捕 手 横浜隼人 右右 177cm・78kg
 強肩捕手で、自慢をせずに常に刺せる位置に投げようとしている意識の高さは、他の高校生捕手とは違う次元の意識。高校生捕手で屈指のレベルである事は明白で今後タイガースの育成次第では大化けする可能性を秘めている。

【6巡目】
・庄田 隆弘 外野手 シダックス 左左 183cm・80kg
 センターを守らせてもいい俊足と強肩がアピールポイント。打撃も左打席から大きな当たりを飛ばす力と基本に忠実なセンター方向へはじき返す素養も持っている。

■戦力分析■
圧倒的な強さで18年ぶりにセリーグで優勝を果たした阪神タイガース本塁打こそリーグ5位であったが、打線のつながりは驚異的であった。ただ、野手レギュラー陣並びに投手陣はベテランに差し掛かる年齢が気に掛かる。

投手陣は先発井川が絶対的な支柱になっており、伊良部・ムーア・下柳で合計33勝をあげた。今日時点でムーアは退団。下柳も残留の可能性はあるが現時点では不明で計算が出来ない。ただ、若手の台頭も目立ってきており、今季ルーキながら5勝と台頭した久保田をはじめ杉山・藤田・藤川ドラフト上位トリオが控えている。尚且つ、怪我から復帰した福原、ベテランの円熟味を見せたい藪、今季中継ぎとしてMVP的な活躍をした安藤も先発候補の一角を担う。(個人的に安藤はセットアッパーとして使いたい気持ちはあるが監督の方針は先発のようだ) ここにルーキーの筒井や大阪近鉄から移籍の前川など虎視眈々と先発の座を狙うだろう。
ただ、大エース井川が全ての命運を握っている事も確かである。

今年、最強のつなぎを見せた中継ぎ陣が不安要素として挙げられる。ジェフ(ウィリアムス)&リガンといった03年活躍組みに加え、台湾のセーブ王モレルの加入。キンケードも加入した為、外国人選手枠の問題に引っかかる選手が1名出てくる。誰が一軍から漏れるのだろうか?(決してモレルと駄洒落を言っているわけではない)
ジェフを抑えに置く場合、中継ぎで左投手は吉野だけ。後はほとんど計算が出来ない。トレード獲得の竹下・前川、2年目を迎える三東・中村泰などが頼りになる状況。他の中継ぎも安藤が先発に行く事によって手薄になる。移籍の牧野やルーキーの桟原が活躍してくれれば面白いかもしれない。あと鳴尾浜で鍛えている加藤・中林・新井智・田村などの未完の大器組も先発中継ぎ問わずに経験を摘めばよい流れになるだろう。

打線はテーマは「つながり」が重要と思われる。新監督は一発攻勢を考えているが、甲子園を本拠地にするチームとしては少し考えものと思われる。

そんな中完成されている打線の中で、新加入の鳥谷レギュラーを取れるかが興味の的。藤本も3割を打った事で自信になっている筈。お互いに力を切磋琢磨できれば良い流れになるだろう。他のポジションも各選手がレギュラー争いをしており、現時点でレギュラーが確定しているのは捕手矢野くらいか?他は多かれ少なかれポジションが争いがあるのだろう・・・。この中に鳴尾浜組みから押上げ等あれば、3年〜5年は弱点は見つからないといえる。捕手も矢野を支える野口、今年英才教育を受けた浅井。狩野や中谷などの次世代にも期待したい。そこにルーキー小宮山の加入。うまく矢野がレギュラーを張るうちに次の正捕手を育て上げる必要がある。

ただ、関西の過敏なマスコミの取材攻勢など野球以外の要素にも敵がいる為に油断は禁物である。優勝ボケをしないように締める事が大切かもしれない。

2003年12月11日

以上

                                                                                1. +

入来投手と井出外野手のトレード成立。まぁ大分と前から噂になっていましたからね・・・。これで、タフィーは背番号20をつけるのかな?今一度思いなおしてほしい。56本の夢は捨てていいのか?と問い詰めたい。

というわけで明日は松井が抜けた西武ライオンズを分析したい。

以上